肝臓の働きを助けコレストロールを分解!
夏が旬のタコは日本では漁獲量が少ないので、アフリカ諸国からの輸入品がほとんどです。
何とも不思議な姿をしているタコを、どんな人が食べようとしたのでしょうね…。
弥生時代の遺跡から蛸壺がみつかっているので、日本人は昔からタコを食べていたようですよ。
現代になり。冬のおでんやタコ飯に!夏にはオリーブオイルとお酢でサラダにも!
そして、たこ焼き!…使う用途はいろいろあって、おいしいものばかりです。
タコの内蔵にはビタミン・ミネラルがバランス良く含まれていて、内臓ごとおいしく食べられる「イイダコ」のほうが栄養豊富なので、是非いただいてみてくださいね。
そのタコには栄養はあるのかしら?…。
タコの薬膳的な効果効能
タコは、ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンE・カルシウム・ナトリウム・カリウム・亜鉛などを含み、脂質がイカの半分です。
タコの栄養に代表されるものは「タウリン」です。
旨味のあるタコには100gに520mgのタウリン(エビ100g中150mg)を含んでいます。
タウリンには胆汁酸の分泌を促してコレストロールを分解して、体外に排出してくれます。
そして、肝臓の働きを助けてくれるので、疲労回復・視力低下の予防など様々な効果があります。
しかし、タコは高タンパクなので、腎機能が低下している方には負担になりますので、食べないようにしましょう。
薬膳的解釈
[五味-甘味・五性-涼性・帰経-肝・脾]
- 五味-甘味
養分を補給し、胃腸の働きを整える作用があります。 - 五性-涼性
寒性ではないが体を冷やし、消炎や鎮静の作用がある - 帰経-肝・脾
肝:気機を調節し蔵血する
脾:運化・昇清・統血を司る
イカと同様、体を冷やすタコなので、生姜などの体を温める食材といっしょに食べるようにしましょう。
たこ焼きに紅しょうが・タコ飯にも生姜が入っているのは、理にかなった食べ方なんです。
タウリンが多いタコは、体を温める食材と食べることで、効果がアップします。
タコの薬膳的な効果効能
- 滋養強壮
- 肝機能向上
- 動脈硬化予防
- 高血圧予防
- 肥満防止
- 疲労回復
- 眼精疲労緩和
- 腰痛
- 老化防止効果
- 善玉コレステロール増
- 口内炎防止
- 肌荒れ防止
- コラーゲンの美肌効果 など
タコは体を温める食材で!注意すること
タコに生姜と組み合わせている料理は多数ありますね。
タコ飯・たこ焼き・たこの生姜焼き…みんな理にかなった食べ方で、生の刺し身にもわさびをつけて…
おいしいお料理いっぱいですね。
しかし、胃腸の弱い方は消化不良を起こす場合があるので、時間をかけて煮込むなどして工夫するか、控え目にしましょう。
タコを柔らかく煮るには、大根おろしをたっぷりと入れたお湯で20~30分ゆでて冷めるまでおいておくと柔らかく出来上がります。
タコ飯を作ろう!
タコ飯は生姜の香りがほんのりとしたいという方と、がっつり生姜の味をつけたい方と分かれます。
薬膳では生姜を体を温めるには、熱を加えることをおすすめするので、私はタコ飯の場合、生姜をいっしょに炊き込みます。
お米2合の場合
- 酒大さじ1
- しょうゆ大さじ1.5
- 塩小さじ1/2
- ショウガ1片
- だし汁で炊く(もしくはお水に昆布(10cm角)を入れて炊く)
- 彩りの緑系(刻みネギ・大葉・インゲン・三つ葉などのいずれか適量
*米3合の場合は材料を1.5倍、米4合の場合は2倍でお作りください。
米は洗って30分以上浸水し(時間外)、ザルに上げて水気をきる。
- たこは1.5cm幅(好みの食べやすい大きさ)に切る。
- しょうがはせん切りにする。
- 炊飯器に(1)の米、調味料を入れ、生姜を一緒に炊き込みたい方はここで入れる
- 2合の目盛までだし汁を注ぐ
- だし汁ではない方は昆布を入れて水を入れる。
- タコをのせて炊く。
- 炊き上がったら生姜を加えたい方はここで加えて軽く混ぜる。
炊いている間、いい匂いがして、食欲が増します。
生姜を加えるので、さっぱりしたお味になります。
日本人のDNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪