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美腸になるためのプログラム
季節の変わり目、とくに春は冬に毒素を溜め込んているので、キレート作用が高い苦みのある野菜が出てくるように「デトックス」するのに最適のタイミングです。
会社や学校などの新年度は、本人もまわりもストレスが溜まりやすい時期なので、その前に、腸をきれいにすることで、苦しい状態に耐えられる心と体になるので、デトックスをすることをおすすめします。
季節の変わり目は、体を整える食事に気を付けて過ごすことで、季節に対応できる体がつくられていきます。
秋は冬に向けて溜め込みやすいので、溜め込む食事に気をつけながらデトックスも同時にしていきます。
まず、自分の腸はどんな性質を持っているのか?…ということを知ることが大切です。
下記にチェックシートを用意しました。
そして、泥腸から美腸になるためのプログラムに沿って生活をしてみませんか?
はじめは3日を目安に行い、1週間から1か月と延ばしていきます。
当教室でプログラムを実践した方々は、便秘が解消されて、体重が減る…疲労感が減ったなど大きな変化を実感されています。
お肉のカサ増し料理や、お肉を食べる時の付け合わせに気を付ける料理なども、順を追って紹介していくので、全くお肉を食べないわけではありません。
美腸になるために、食べたいものに制限をしてストレスを感じるようでは本末転倒ですし、お肉も重要なたんぱく源なので適度に食べ、植物性たんぱく質を取り入れていきます。
楽しみながら、トイレ・体重計と親しくなりましょう。
深刻な問題!女性ガン死亡率1位は大腸がん
現代の欧米化された肉類料理や多く野菜が少ない食生活と、消費者とのトラブルを避けるための保存料・化学的な味付けなどを好まれるために添加物が多いなど、食生活が変化したと共に、女性のガン死亡率の一位が「大腸がん」になりました。
男性と女性の体のつくりや、エネルギーの消費は違います。
現代の女性は、男性と同じような食生活をおくっていることで、女性の体は悲鳴をあげ、便秘になったり腸内のバランスも崩れていると言えます。
食べることは毎日行っているのに対し、排便が1日1回ないのは「おかしい」と思いませんか?
女性は子宮があるので内臓が複雑の上、女性ホルモンが密接に繋がっているので、男性よりも食べるモノや生活リズムに注意しなければ、便秘になりやすいのです。
男性でも1日1回の排便のない方も同様、「体のどこかがおかしい」と思って、美腸になることを心がけてください。
排便が1日1回ない方は、体の中にゴミを溜め込み、体の中で食べ物が腐っていくということです。
その状態から、女性のガン死亡率の1位が「大腸がん」になりました。
厚労省の「人口動態統計月報年計(概数)の概況」の資料です。
平成7~17年で胃がんから大腸ガンで死亡する人が増え1位になり、今も増え続けています。
<部位別にみた悪性新生物(腫瘍)>
悪性新生物<腫瘍>の主な部位別に死亡率(人口 10 万対)をみると、男では「肺」がもっとも高く、平成5年以降第1位となり、平成 30 年の死亡数は 5 万 2400 人、死亡率は 86.7 となっている。女では「大腸」と「肺」が高く、「大腸」は平成 15 年以降第1位となり、平成 30年の死亡数は 2 万 3558 人、死亡率は 36.9 となっている。<厚労省:人口動態統計月報年計(概数)の概況 より>
あなたの腸のタイプを知る「チェックシート」
1日1回のスムーズな排便がない!
そんな方は、自分の腸はどのようになっているのか?と、チェックシートで確認してみましょう。
ひとつの腸のタイプだけではなく、1項目3つ以上ある場合は、すべて関係しています。
重度の便秘の方は、重複していることが多いので、改善してきましょう。
- 腹式呼吸をするのがちょっと辛く、呼吸が浅いように感じる。
- 背中を丸めたり伸ばしたりると、痛みや違和感がある。
- お腹を触ると手よりもお腹の方が冷たいことがある。
- お尻や腰が冷たいことが多い。
- 冷たいものが好きな方である。
- 手足は比較的細いけれど、お腹が出ていてバランスが悪い。
- 猫背のほうである。
- 体をねじることが少ない。
- デスクワークが多く、座っていることが多い。
- 塩っぽい・辛いものが好きな方である。
- お腹が張りやすい
- おならを我慢することが多い。
- 歩いていても5000歩以下のことが多い
- 炭酸水が好き。
- 夜の食事が遅いことが多い(7時以降)
- 座っているとき、気が付くと足を組んでいる。
- 立っているとお腹が出ている姿勢になっている。
- おへその下がポッコリと出ている。
- 筋肉が少ないと感じる
- 食べるとおへその上あたりが出る
- トイレを我慢する仕事などの環境である。
- 3日以上便秘になった経験がある。
- 階段の上り下りが少ない生活をしている。
- 靴はヒールを履くことが多い。
- 水分をこまめにとっていない。
- リラックスできる時間が少ない方である。
- 眠りが浅くて、寝起きがスッキリしない
- 不規則な生活が多い。
- 常にスマホやパソコンを見ている。
- 口で呼吸していることが多いと感じる。
腸タイプ別の改善方法
チェックシートの結果はいかがでしたか?
すべての項目にチェックが入って、タイプが重複している場合、腸の状態は良好とはいえません。
便秘解消のために、Aさんが成功したした方法が、Bさんに効果があるとは限らないのは、タイプによって改善方法が違うからです。
そして、食べ物だけではなく、腸を支える筋肉の衰えも便秘の原因になります。
猫背で姿勢が悪いことで胃や腸が下がるなど、原因はタイプ別に様々。
骨盤まわりの筋肉は、腸を保護するため、ストレッチや腸の位置を戻すことが、便秘の解消につながります。
それぞれの腸タイプで気をつけた方がよいことを、焦らずひとつひとつ習慣化していきましょう。
冷え腸タイプ
冷え腸タイプの方は、冷たいモノ・カフェイン・アルコールの摂取量が多く、腸がとても冷えています。
冷たくても「常温」にするように心がけましょう。
食事は温かいものを食べるようにして、食物繊維の水溶性と不溶性をバランスよく摂りましょう。
腸そのものが冷えていて疲れやすく、虚弱体質ぎみになっています。
食べるものに気を付けるのはもちろんのこと、腸やそのまわりの臓器の血行をよくするために、蠕動運動を活性化させます。
血行をアップさせて腸の働きをよくするために、1日のうちに腹式呼吸を数回してみたり、両手を挙げて背筋を伸ばし、正しい姿勢で腸のまわりの深部筋肉を刺激するようにしましょう。
むくみ腸タイプ
むくみ腸タイプの方は、全身がむくみやすくなっています。
塩分や白砂糖をとり過ぎていて、水分摂取のバランスが悪いために腸がむくんでしまっています。
水溶性食物繊維とカリウムが多い食材を多く摂るようにしましょう。
腸内の水分バランスが乱れているので、腸全体を動かして腸内の水分バランスを整えます。
腸のまわりの筋肉に刺激を与えるために、腰に手を当てて、腰を前後左右と揺らすようにします。
両手を広げて、体をねじるような動きが効果的です。
ガス腸タイプ
ガス腸タイプの方は、上半身が太りやすい体質になっています。
動物性たんぱく質や、ファーストフード系・スナック菓子が好きな人が多く、比較的早食いの人が多いです。
根本的な食事の改善が必要ですが、毎日のメニューに発酵食品や乳製品を取り入れ、水分もしっかりとるようにしましょう。
お腹にガスがたまってしまい、腸の動きが悪くなっているので、一定の刺激によって整えられます。
ジャンプをしてかかとに刺激を与えたり、腰をこぶしでたたいたり、おへその周りを三本の指で、ポンポンポンポンポンポン…と、時計回りでリズミカルに刺激を与え、10分以上続けると効果が出やすくなります。
下がり腸タイプ
下がり腸タイプの方は、下半身が太りやすい体質になっています。
食品添加物の量が多く、水分と食物繊維の摂取量のバランスが悪いことが、お腹がポッコリする原因になっています。
水溶性食物繊維やミネラルを豊富な食材を食べるようにしましょう。
そして、猫背であることで胃が下に下がったり、お腹の筋肉が少ないことで腸まわりがたるんでしまいます。
腸を上げるためには、腸腰筋や骨盤低筋筋肉などの腸まわりの筋肉を育てることで、改善されていきます。
大きく足をひらいて立ち、徐々にお尻を下げて3秒ほど踏ん張り、それを20回ほど繰り返します。
そして、両手の平でゆっくりと右股関節部分からみぞおちに向かってゆっくりなでるようにマッサージをします。
右股関節部分から中心、左股関節部分へとマッサージを移動させ、腸の位置を引き上げるようにします。
詰まり腸タイプ
詰まり腸タイプの方は、中半身のお腹やお尻まわりが太りやすくなります。
食品添加物の摂取が多い食生活をしていて、不溶性食物繊維に偏り、水分の摂取が少ないことが原因であることが多いです。
水溶性食物繊維と水分の摂取によって、食品添加物を排出させ腸の流れを整えるようにします。
腸腰筋の動きが悪いことで、ぜん動運動が弱まってしまいます。
股関節を伸ばす動きや、腸腰筋の筋肉を鍛えることが大切です。
ストレス腸タイプ
ストレス腸タイプの方は、自律神経が乱れやすいので、香辛料やアルコール・カフェインなどの摂取量が多く、食事が偏っていることが多くみられます。
自律神経が乱れやすいため、オリゴ糖と食物繊維を増やして腸を労わることが大切です。
自律神経は朝日を浴びて、お風呂に入ったりしてリラックスする時間をとり、夜は良質な睡眠を必要とします。
自律神経が整って腸の状態が良好になれば、質のよいきれいな血管が細胞に行きわたるようになります。
腸がリラックスできるように、手足のつま先をブラブラさせたり、ウォーキングや呼吸法などを取り入れていきましょう。
腸活が何よりあなたの体と心を整える
腸は体のすべてを司ると言ってよいほど、私たちの寿命を握っています。
「明日の健康を司る!7つの基本」で紹介しています。
- 明日の健康を司るのは、日本人のDNAに合った「食事」
- 体を温める生活習慣の「温活」
- 腸は脳さえも左右させるため「腸活」
- 体の中を整えるために欠かせない「菌活」
- 旬にあった食事をする「薬膳」
- 古来から薬効があるとされている「香辛料や香味野菜の使用」
- 腸トラブルを引き起こす「添加物・農薬・遺伝子組み換えなど」を避ける
7つの基本があり、健康の軸は「腸活」としています。
そして、自分のタイプの改善方法をプラスします。
腸は心臓や肝臓などのような重要性を感じることが軽視されているような気がします。
免疫を司っている仕組みや、腸内細菌の遺伝子解析、更には腸内細菌がつくり出す物質のことが、最近の研究でわかってきました。
腸内フローラーを整えることは医学の最先端の健康法であり、長い目でみた健康に繋がっています。
腸内に悪玉菌が増えすぎてしまう原因のひとつは、動物性タンパク質の摂り過ぎです。
お肉を食べるときは、ビタミンや食物繊維が豊富に含まれる野菜を、お肉の3倍ぐらいの量を食べることが必要です。
体にいい!…とされている豆類や海藻類ばかりを食べる「偏った食べ方」では、体の栄養を吸収すしさまざまな臓器に栄養をおくる多様性のある腸内フローラは形成されません。
食べた方がよい食べ物を意識しつつ、バランスの取れた食事を心がけてください。
腸が便で汚れて詰まっている「泥腸」の掃除をして健康的に過ごせる生活は、あなたの意志だけで決められています。
「1日1便」で便秘を解消し、腸内をきれいに整えましょう。
関連記事で、【「一日一便」便秘に効く食べ物は?原因をチェックシートで確認し改善】で、薬膳的解釈に基づいて食べた方がよいものも紹介しています。
その薬膳的解釈タイプ別食べ物を意識して食事のメニューは考えていきます。
「7つの基本軸」+(腸タイプ+薬膳的解釈タイプ別食べ物)
便秘を改善するのは、自分の体に合った方法にすることで、体の負担なく効率よくすすめることができます。
自分の腸を整えるには、腸内の菌のバランスと、入れた食べ物を溜め込まないことです。
バランスのよい食事を体内に入れて、きれいな腸で吸収し、食べカスが体内で腐る前に排泄する。
このリズムを整える「便秘解消」をしていきましょう。
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↓今月の健康プログラム 目次ページ↓
東洋人である日本人のDNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪
日本人(東洋人)の体質を基本に、温活・腸活・菌活を意識して、生活習慣と食生活を心がけましょう。
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