体質チェックシートで陰陽バランスを整える!自分に合った食べ物を選ぶ

健康は陰陽バランスが源となる

薬膳を学ぶ30年前の若い頃は、「陰陽」の関係について胡散臭さを感じていました。

奈良・平安時代以降から存在した職業の「陰陽師おんみょうじ」が登場し、魔物が出てくるような小説を読んでいたので、そう感じていたのかもしれません。

実際は「陰と陽の関係」とは、相反する存在や事象でありながらも、お互いを惹きつけ合い補う関係のことで、私たちはそんな陰陽の力によって動いています。

ものごとで崩れていくのは、バランスが悪いからで、陰陽が森羅万象の源ですべての現象を引き起こしています。

どちらに偏ることなく「中庸」の位置を保つことで、バランスが取れているのです。

私たちの身のまわりの出来事や、体質・食べ物にも、陰陽の関係があるので、「体を冷やす食べ物」「体を温める食べ物」などの基準も、陰陽の食材の食べ合わせや調理方法で作られています。

陰陽の関係はとても難しく考えられてしまうことや、何か…宗教がかっているような感じを持たれてしまうことが多いのですが、健康的な食事を考えるにあたって基本になるものです。

ほんとうに…簡単なことなんです。

 

体が喜ぶ血液中比率のカリウムとナトリウムは命を操る

陰陽を決める重要なファクターに、ナトリウムとカリウムの割合が大きく関わります。

私たちの体のミネラルで圧倒的に多いのが、ナトリウムとカリウムです、

私たちの赤い血(赤血球)にはナトリウムとカリウムが1対5~7の割合で含まれ、バランスを保とうと調整しています。

この比率が崩れると、重い病気になるというメカニズムなのです。

体が陰に傾いている時は、体を温めるナトリウムの多い食べ物を食べて、血液中の比率をナトリウムとカリウムが1対5~7の比率である「中庸」に近づけるのが食養医学の基本です。

この比率である「1対5~7」は太陽系の求心力と遠心力の割合と一致していていることから、体のメカニズムの法則も同じようにつくられていると考えられています。

ナトリウムの代表の塩は、料理の味を引き締めるもので、野菜を塩で揉むことで水分が引き出されて、野菜が縮むので、これは「陽性」の働きです。

動物にはナトリウム、植物にはカリウムが含まれているので、肉料理の時には野菜をいっしょに食べることが必須メニューになっています。

 

体が喜ぶ!食べ物を選ぶ簡単な基準と方法

陰性は陽性をひきつけ、陽性は陰性を引きつける働きがあります。

暑い地域や季節は陽性なので、そこでは体を冷やす食材が多い陰性の食材や香辛料や野菜が多く育ちます。

寒い地域や季節は陰性なので、体を温める効果のある食べ物が収穫され、日本では味噌や醤油などの調味料や梅干しのような調理方法があります。

 

この関係を取り入れている「和食」が、自然のリズムに寄り添った日本の食文化として「ユネスコ無形文化遺産」になっています。

 

『四季が明確な日本には多様で豊かな自然があり、そこで生まれた食文化もまた、これに寄り添うように育まれ、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」が、ユネスコ無形文化遺産となる定義付けとなる』

<文化庁>

 

食品だけではなく、食事に必要な、エネルギー・器具・調理方法などによっても、陰陽にかたよることになりますので、是非確認してみてください。

健康や滋養によい玄米・葛・小豆など日本の伝統食材は、「中庸」の位置にあります。

様々な食品の陰陽の関係は普段の料理方法にあるものです。

例)

  • 陰性のナスは、夏には陰性のしょうがを添えることで、暑さを凌ぎさっぱりして美味しく感じます。
    冬に陰性のなすは従来は収穫されないものですが、現代は通年流通されている野菜になっているので、陽性の味噌で料理することで中庸に寄らすことができます。
  • 陽性の魚類のまぐろなどのさしみには、抗菌効果もある陰性のわさびを添えて中庸に寄らすことができます。
  • 陽性の肉類は、香辛料を使用する料理法が多いのも、中庸に寄らすことができるからです。
  • 小豆や海藻は毎日食べるのがベストと薬膳で言われているのは、単体で中庸食材だからです。

※生姜は体を温める説がありますが、食べ方によっては体を冷やす食材で、熱を急速に出しますが冷めるのも早いため体を冷やすのです。

生姜の摂り方は関連記事がありますので、合わせてお読みいただくことでお役に立てると思います。

 

これを食べたらダメ!というような、ストイックな食事法ではない

「昨日は暴飲暴食!お酒を飲みすぎたから自分の体は陰性食品でいっぱいになっている…だから、今日は陽性食品を食べておこう」

「今日は寒くて体が冷えちゃったから、体を温めるために、お鍋料理に味噌をプラスしよう!」と、体を温めるために食べる鍋に豆乳よりも味噌の方がいいのは表を見ていただくとわかりやすいと思います。

「ジャンキーな食べ物を食べすぎた…デトックスするために、中庸に寄らす料理にして解毒食材のワカメを食べよう」と、ちょっと調整するだけです。

外食は野菜が少なく添加物が多いので、デトックスを意識するようにしています。

そして、エネルギーである調理器具や鍋や調理方法にも大きく陰陽の関係がありますので、確認をしてみてください。

小さな…小さな積み重ねが、後々大きな結果に繋がります。

自分の体質をチェック!チェックシートで陰陽バランス考える!

自分は陰陽のどっちよりの体質なのだろう…と生まれつきの体質や、後天的な体質を知ることで、食べる傾向が見えてくると思いますので、チェックシートをつくりました。

完全に陰や陽に寄っているとは限りませんが、自分に合った食事を食べることにより、体内のバランスを整える食事法であると考えてみてください。

陰性・中庸・陽性の、いずれの選択肢が多いか数えてみましょう。

チェック項目陰性中庸陽性
体型体型がふっくらしているどちらでもない体型が引き締まっている
身長背が高いどちらでもない背が低い
顔の輪郭顔は細長いどちらでもない顔が丸い
まぶたの裏の色赤っぽい薄いピンク白っぽい(貧血気味
顔色赤ら顔薄いピンク青白い
感じる体質冷え性どちらでもない火照りやすい
体温低体温36℃以下36.4℃前後高体温
性格シャイな方どちらでもない積極的な方
出身地寒い気候で育ったどちらでもない暑い気候で育った
生活夜型どちらでもない朝に強い
他人からの印象落ち着いていて大人っぽいどちらでもない人からは元気で明るい印象
声の力かぼそい力強い大きすぎる
話すスピード遅い普通早口
行動スローモーションリズミカルせっかち
余暇室内で読書などゆっくりした過ごし方どちらでもない屋外でスポーツなど体を動かす方
他人に対して気が長くおおらかどちらでもない気が短く怒りっぽい
体力体力が無い方どちらでもない体力がある方
気持ちだるくて何もやる気が起きないどちらでもない活力に満ち溢れていている
食欲小食どちらでもない大食い
間食甘いお菓子が好きどちらでもないしょっぱいものが好き
飲酒お酒が好きどちらでもないお酒はほとんど飲まない
水分補給水分をよく飲むどちらでもない水分はほとんどとらない
便の量と硬さ柔らかいバナナ普通の硬さ少なくかたい
便の色白っぽい緑系黄色からこげ茶黒っぽい
尿の量と回数1日5~6回以上で量が多い1日3~4回で普通1日2~3回で少ない
尿の色薄くて赤っぽい薄いビール色濃いビール色


いかがでしたか?

東洋医学では舌の色などを見て判断材料にしますが、チェックシートでもより近い状態の体質の傾向はわかります。



陰陽の体質別:自分の体が喜ぶ健康的な食べ物

体質が陰性が強い方は、陽性の食品を多く選ぶように食べて、陽性傾向の方は、陰性の食品を食べるようにしてしてください。

質問の、陰性・中庸・陽性が多い性質が、自分の体質の傾向にありますが、いろいろ混ざっていてわからない場合は、普通に生活して体調不良を感じていなければ、「中庸」の食材を選ぶように心がけることで問題ありません。

陰性よりタイプの方の体質傾向

 

スイーツや菓子パン、ジュースなどの嗜好品や、化学調味料の多く含まれた食品を習慣的に食べてはいませんでしょうか?

中庸に寄らせるために、野菜の煮物やお味噌や醤油の陽性調味料で味付けした料理や玄米を中心の食生活をおすすめします。

避けた方がよい陰性の食べ物
コーラなどの砂糖入り飲料水・日本酒や合成酒・砂糖菓子・砂糖・アイスクリーム・菓子パン・化学調味料など

おすすめ食材
玄米・ひじき・昆布・高野豆腐・大根・人参・カボチャ・玉ねぎ・レンコン・三年番茶・白菜・小松菜・など

陽性よりタイプの方の体質傾向

 

肉料理や卵料理、塩っ辛いものが好きで多く食べていませんか?

中庸に寄らせるために、緑系の野菜料理や、お豆料理、豆腐サラダなど多く摂る食生活をおすすめします。

避けた方がよい陰性の食べ物
ソーセージ・ハム・ベーコン・精製塩など(できることなら肉類)

おすすめ食材
玄米・黒ゴマ・豆腐・大豆・りんご・かぶ・にんにく・干しシイタケ・ながいも・オリーブオイル・キャベツ・レタス・小松菜など

中庸よりタイプの方の体質傾向

 

バランスのとれた体質なので、今まで通りの意識で中庸タイプを維持していきましょう。

植物性の中庸である穀物を中心に、陰にも陽にもかたよらないように、ふれ幅の少ない中庸を保つことが何よりも大切です。

そしてちょっと体調不良を感じらた、それに応じた薬膳を食べるように心がけていきましょう。

心と体が喜ぶ健康的な食べ物を選ぶ

あの食材にはビタミンがコレだけ入っているので、そのためには◯◯を食べて…と考える栄養学の知識がなくても、自分の体質を知った上で、食べたほうが良い傾向の食品を意識して、デトックスさせる食材を食べることで、十分に体質が改善されます。

食品の陰陽表を見ながら、自分の体質の対局にあるものを選び気をつけて食べるようにして、中庸体質になるように心がけましょう。

旬の食材を多く取り入れることで、その季節に必要なエネルギーを摂ることができますし、日本という気候にあった食材からできている食事を摂っていると、自分のセンサーが強くなって、今の自分の体が喜ぶ食べ物を自然に欲するようになります。

ストイックにならず食べることを楽しみ、単品ばかり食べるのではなく様々な食材で、健康維持ができる「中庸体質」になるように心がけ、食べて美味しい!と心が喜び、体が喜ぶ健康的な食べ物を選んで食べましょう。

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東洋人である日本人のDNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪

 

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【「和漢膳料理研究家」女子栄養大学にて食生活指導士・漢方養生士・中医薬膳士・防災士・ペット食育士】 生涯学習コーディネーターとして、学校支援地域本部事業や成人の学習支援に参加し、生涯学習の振興発展に寄与することを目的とする自治体に登録し、公共地域の活動に参加しています。講演内容は、子どもの食育・成人の療養食・防災食・動物の「食」について、企業相談や地方講演を行っています。

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“漢方養生士・中医薬膳師・女子栄養大学食生活指導士”として「薬膳・ローフード・スローフードの健康的な食事」
“LOHASライフスタイリスト”として「ロハスな生活」
“愛玩動物飼養管理士&ペット食育士”
として「犬・猫・うさぎの食事」
“保育士”
として「子供の悩み相談」
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