「一日一便」便秘に効く食べ物は?原因をチェックシートで確認し改善

便秘とは、どんな症状を言うのか?

自分は便秘なのか?

便秘であるのであれば、どんな食べ物で改善するのか?

自分の便秘原因をチェックシートで確認し、食べ物の傾向を知っておきましょう。

出すべきものを溜め込むと、様々な病気へと繋がっていきます。

中医学「一日一便」ができていますか?

何日も排便がないと、お腹が痛くなったり、重く張った不快感があったり、肌が荒れてくるなどの症状がある場合は、中医学では便秘の重症になっています。

基本的に毎日食べているのだから、毎日便通があるのが良い状態です。

そのような体の習慣を、中医学では「一日一便」といいます。

たとえ毎日排便があっても、残便感があったり、便がかたく出にくい苦痛があるようでしたら、それも便秘のひとつです。

便秘は、消化と吸収を担っている消化系の脾胃が原因で起こっています。

便秘は比較的女性に多く、便を排泄する筋肉量が少ないことと、体を潤す血が月経で失われるからだと言われています。

男性は油モノを好むことと、ホルモンの関係でストレスからの下痢が多いため、便秘よりも下痢になりやすい人が多いです。

便秘は、運動や睡眠・ストレスなどの改善も必要ですが、胃腸のトラブルの原因を取り除くことが便秘改善への糸口になります。

便秘の原因:チェックシートで改善方法と食べ物を探る

便秘の原因は、中医学で2つあるとされています。

実秘じっぴ」…過剰なストレスや飲食が原因で熱がこもる
虚秘きょひ」…加齢・過労・病後などの原因で腸の潤いが不足する

あなたは、どちらのタイプの便秘なのか?

その原因を知ることで、排便を促す食べるモノが意識できます。

2つの便秘の原因である「実秘じっぴ」と「虚秘きょひ」の症状が、また2つに分かれていますが、チェックの多い方が原因であると判断してください。

実秘じっぴ虚秘きょひ
—熱過剰型— 

  • 便が乾燥してかたい
  • 尿の色が濃い
  • 口が渇く
  • お腹が張る(お腹が痛い)
  • 口臭がある
—潤い不足の乾燥型—

  • 便が乾燥している
  • 肌や髪にツヤがない
  • 動悸やめまいを感じる
  • 脱毛・白髪が多い
  • 舌の色が薄い
  • 男性:貧血・女性:月経の量が少ない
—過剰ストレス型—

  • イライラする
  • お腹が張る
  • 膨満感がある
  • ゲップやガスが多い
  • 下痢と便秘を繰り返す
—エネルギー不足—

  • 便意があるが出にくい
  • 排便後に疲れる
  • すぐに汗をかく
  • 動くと息切れする
  • 脱肛ぎみ
  • 冷えやすい



便秘の改善方法と食べ物を探る

チェックシートで、チェックの多かった項目が、あなたの便秘の原因になっています。

実秘じっぴ】熱過剰型

  • 原因…油っこいモノ・辛いモノ・酒など、熱を発生させるものをとり過ぎています。
  • 改善方法…体の熱を冷まして潤いが必要です。
  • おすすめの食べ物…きゅうり、冬瓜、ナス、小麦、ごぼう、大根、きゅうり、トマト、豆腐、白菜、バナナ、梨、柿、そば、緑茶、スイカ、こんにゃくなど

実秘じっぴ】過剰ストレス型

  • 原因…精神的なストレスが過剰になって、胃腸の動きが悪くなっています。
  • 改善方法…本人は気が付いていないけれど実は環境変化が苦手という場合もあり、散歩や深呼吸や大声を出すなどで吐き出しましょう。
  • おすすめの食べ物…香味野菜(みょうが・しそ・しょうがなど)柑橘類などの香りが良いと感じるもの

虚秘きょひ】潤い不足の乾燥型

  • 原因…疲労や過度の発汗、熱の回復時に体内の潤いが足りていません。
  • 改善方法…潤い成分を補給し、足りない血を補う食材を意識して、体の内側から潤すことが必要です。
  • おすすめの食べ物
    血を補う:黒ゴマ・黒豆・ひじき・なつめ・プルーン・ぶどう・黒きくらげなど
    潤いを補う:白ゴマ・はちみつ・白菜・豆腐・豆乳・白きくらげ・梨など

虚秘きょひ】エネルギー不足型

  • 原因…疲労や病後・加齢など胃腸を正常に動かすエネルギーが不足しています。胃腸は冷えに弱く、動きが悪くなって、便が出にくくなっています。
  • 改善方法…胃腸と足腰を温め、防寒保温を心がけ、ゆっくりお風呂にも入り、体を温めるようにしましょう。
  • おすすめの食べ物…体を温める生姜や山椒、カボチャ、カリフラワー、ねぎ、ゴボウ、ニンジン、レンコン、赤や黒、オレンジなど濃い色の食材

日々変化する体

便秘の原因がわかっても、気候や環境の変化、人間関係と、便秘の原因になる要素は多くあります。

胃腸を整える基本は、冷やさない・適度な運動・腸内細菌と食物繊維を意識した良質な食事です。

それが、なかなかできないのが「生活習慣」です。

体質による傾向や、環境における変化も加わり体調不良になります。

便秘が改善され、その後また便秘になった時、全く同じ改善方法とも限らないので、その都度改善方法を見直して、排便チェックをしていきましょう。

体に溜め込んで良いことはありません。

毒素が溜まるだけです。

毎日食べているのですから毎日排便!

「一日一便」の習慣を意識しましょう。

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【「和漢膳料理研究家」女子栄養大学にて食生活指導士・漢方養生士・中医薬膳士・防災士・ペット食育士】 生涯学習コーディネーターとして、学校支援地域本部事業や成人の学習支援に参加し、生涯学習の振興発展に寄与することを目的とする自治体に登録し、公共地域の活動に参加しています。講演内容は、子どもの食育・成人の療養食・防災食・動物の「食」について、企業相談や地方講演を行っています。

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