人は外界であらゆる気を使って生きています。
元気が失われないように、元気をおぎなう食事をいただき、呼吸を深くして、質のよい睡眠をとる…これは健康を維持していく基本でもあります。
大切な人のために…自分の健康管理のために、旬の食べ物・食べ合わせなど、わざわざ薬膳のために食材を購入しなくても、食べ方や料理方法で「薬膳」になります。
体の不調はいつ感じるのか?…薬膳の目的は?
薬膳の目的は、病気を予防することと、不調が現れた時にどう食べて改善していくかの2つです。
日常の出来事によって体調不良になる場合もありますが、東洋医学では「自然界が体にも影響する」と考えられています。
旬の食べ物を積極的に取り入れることで、十分な効能が期待されます。
四季の気候と起こりがちな不調は?

春は吹く風によって不調が起こりやすく、風邪・花粉症・イライラ・めまい・気が撹乱しやすい。

夏は暑さによって、血流に問題・気力が消耗しやすく、多汗・貧血・炎症・不眠・イライラなどの症状がある。

秋は空気の乾燥によって、肺や皮膚に不調が出やすく、咳・鼻炎・湿疹・皮膚のかゆみ・アレルギーなどに注意。

冬は寒さによって排尿・血流に不調がでやすく、冷え性・頻尿・耳鳴り・腰痛・膀胱炎などの症状がでやすい。
このように四季特有の不調を予め予防して、心地よく生活ができるようにする食事が「薬膳」です。
食べ方を見直そう!-基本の食べ方
お腹を元気にする食べ方は、薬膳に限ったことではありません。
基本的な食べ方を心がけましょう!
- よく噛む
一口30回が健康的な食べ方ですが、早食いの方は難しいことですが、1ヶ月を目標に徐々に噛むことに気をつけていきましょう。 - 腹八分目を心がける
満腹は風船のように胃が膨らんでしまう状態なので、粘膜が薄くなって消化が落ちてしまうので、意識しながら食べるようにしましょう。 - 冷飲冷食を避ける
冷たいものが胃の中の入ることで、消化と体温を上げようとするエネルギーが必要になり、疲労感に悩まされることになります。 - 甘いものを食べすぎない
疲れた時に甘いものを欲するのは体が疲れているからですが、ダラダラ食べるのは肝臓の負担・排尿の妨げ・むくみの原因になります。 - 揚げ物は控えめにする
高カロリーの食べ物は消化するのに時間がかかり、胃腸が弱っている人は消化不良になって、エネルギーが蓄積されるのことで、肥満・血行不良の原因となります。
病気を予防するためにも、食べ方は基本中の基本として注意するようにしましょう。
そして、薬膳は体に優しい食事を摂ることが基本ですし、日常で食べている野菜類なども十分な薬膳の食材です。
煮たり蒸したりするのが、体にやさしい調理方法です。