日ごろからバランスのとれた美味しい食事を食べて、体の不調を整えようと、漢方食材を使った薬膳を取り入れている方が多くなりました。
身近な食材も十分な薬膳食材になりますが、ちょっと生薬のような食材を加えて、効果をアップさせる食材のひとつに「金針菜」が注目されています。
「金針菜」は特別な食材ではなく、料理に普通に使われているものですが、乾物での入手が主流になっているので、あまり知り渡っていません。
記事を書いている現在、世の中の環境が、新型コロナウイルスで免疫力を高めることが推奨されている状況のため、その他に結核予防が有効であることや、環境の苦境から心理的不安定が続くので、様々な予防対策として「金針菜」を紹介することにしました。
Contents
漢方食材「金針菜」とは
健康志向の人たちのあいだで密かに話題になっている、漢方食材「金針菜(きんしんさい)」
金針菜は「キンシンサイ」と読みますが、和名では「ワスレグサ」とも言います。
漢方食材「金針菜」は、薬効が豊富なユリ科ワスレグサ属の本萱草(ホンカンゾウ)という花のつぼみです。
薬膳では、普段の料理にちょっと加えるだけで、体調不良を改善してくれる「漢方食材」としてとても人気があり、偉人のマハトマ・ガンジーも好んで食べていた食材です。
金針菜の栄養成分|鉄分はほうれん草の20倍!
金針菜のつぼみのなかには、栄養成分の分析からは、たんぱく質・ミネラル類(鉄やカルシウムなど)が豊富に含まれ、ビタミン類(ビタミンA、B、C、カロテンなど)、そしてアミノ酸の一種である「アスパラギン酸」などの栄養分が、ともてバランスよく含まれていることが報告されています。
たんぱく質、ビタミン、鉄分など多くのミネラルが含まれているので、貧血になりやすい方や、月に1度の悩みになっている女性には、おすすめの食材です。
栄養価がとても高く、ビタミンA、B、Cと鉄分を多く含むため「造血作用」があると言われてます。
ビタミンB1、B2、C、カロチンなどのビタミンは、免疫力を高めて神経機能を正常に働かせる作用があります。
金針菜でよく言われている比較として、鉄分はほうれん草の20倍もの量を含んでいるということです。
その鉄分を豊富なビタミンCが吸収を促進するため、バランスがよい食材なのです。
鉄分は女性が特に意識する栄養分なのですが、吸収率が悪く欠乏しやすいミネラルのため、不足してしまうと貧血・冷え性・頭痛といったさまざまな体調不調が現れます。
少量を食べるだけで、ほうれん草を多く食べたことになるので、薬膳を学んでいる女性には人気がある食材です。
カルシウムは骨や歯を強くするだけではなく、精神が安定して神経衰弱や不眠などの症状の回復に効果が期待されていることから、「新型コロナウイルス」で不安を抱いている方の助けになるかもしれません。
アミノ酸の一種類「アスパラギン酸」は疲労回復や美容効果に効果があると言われています。
中医学から見た金針菜の効果効能!貧血・結核予防・精神安定
薬膳では「入眠作用や自律神経調整作用・抗痴呆作用・造血作用・抗ストレス作用・安中和胃、養血平肝、利水消腫、結核予防作用、精神を安定させる作用などがあるといわれています。
東方栄養新書によると、カンゾウ(萱草)類である金針菜は漢方薬としても利用され根からコルヒチンなどのアルカロイドを含有するものがあり、結核に効果があるといわれているので、肺にダメージを与える新型コロナウイルスに対抗できるかはわかりませんが、「結核予防」を意識して食べてもいいのではないでしょうか。
そして、免疫正常化を保つ効能があるのでお勧めです。
高血圧の人なら血圧やコレステロール値を下げる効果、妊産婦は血液を補ってむくみを取る効能や、産後の母乳分泌不全の改善があるので適していますし、高齢者は抗痴呆作用を期待し、貧血や便秘の解消・不眠症の改善・止血・消炎・精神の安定・利尿・記憶力減退の改善など多方面に効能があると言われています。
五味の中で“甘味”に分類される金針菜は食欲増進や解毒作用があり、ストレスなどで弱った肝の働き助けてくれる効果や、消化を助けてストレスを軽減する効果があります。
“甘味”は腎臓に帰経し、腎臓の働きを促進する作用があるため、体内の水分の流れと代謝が良くなり、泌尿器機能を整えるむくみなどが解消されます。
そして、血液の流れをよくすることから、新陳代謝を高め動悸や息切れに役立ち、補血作用によって貧血予防や造血作用に効果があります。
四気の中で「涼性」に分類される金針菜は体を冷やす作用もあるので、体を冷したくない方は「生姜」を加えてバランス良いメニューに仕上げます。
近年の研究で、脳内ホルモンであるメラトニンを多く含んでいるので、快眠・生活リズムを整え自律神経の乱れを改善する目的でも使われている漢方食材になっています。
金針菜の使い方
乾物で購入すると、茶色でなんだかおいしそうに感じられない…と、効能を知らないと料理をする気になれない食材ですが、「シャキシャキした歯応えがたまらない!」という声が多く、好きになる方が多いのが「金針菜」です。
漢方の食材は、苦いイメージがあると思いますが、金針菜の味は、乾燥の金針菜はクセがなくて、ほんのりとした甘味を感じることができる食材です。
調理をするとちょっとヌルヌルした感じがしてしまいますが、食感はシャキシャキしていて、他の食材と合わせやすい食材です。
金針菜は生も乾燥のものも味に癖がないのが特徴なので、スープや味噌汁・炒め物からサラダと、和洋中どんな料理にも使えます。
金針菜には生と乾燥がありますが、生は日本では流通量が少ないため、野菜売り場では見かけることがなく、ほとんど乾物を使用することになると思います。
生の金針菜が入手できても、生は毒を持っているため必ず火を通した加熱調理をすることが鉄則です。
乾燥された金針菜は、水かぬるま湯に約30分以上浸してから料理に使用します。
乾燥した金針菜は、長期保存もできるので、今日のメニューは「鉄分」が足りないかな?…と思ったら、ちょっと加えるように普段の食事にも取り入れたい食材です。
本当は戻し汁も栄養があるのですが、中国から輸入されている乾燥金針菜は薬品による処理方法に疑問が残るものがあるので、私は台湾製を使うよにして戻し汁も使います。
私が購入している金針菜は、癒雅膳食さんの添加剤一切使用しない自然栽培の台湾製にしています。
癒雅の金針菜は台湾指定農園の完全無農薬栽培した鮮度が高い金針菜となります。
市販物は、黄金色やオレンジ色、また黒ずんでいるのをよく見かけます。
一見綺麗な黄金色ですが、漂白や酸化防止剤としてSO2(二酸化硫黄)が使われることがあり、また黒ずんでいるものは、鮮度が落ち酸化が進んでいる可能性が高いです。
癒雅の金針菜は添加剤一切使用せず、低温乾燥のみで仕上げた自然な茶色が特徴です。
また栄養成分は壊れていない為、水に戻すと優しい花の香り、甘味と旨みのある味が広がります。<癒雅膳食の店長メッセージ>
リーズナブルな上、安心して使うことができるので、おすすめです。
様々な効果がある金針菜は、どのような料理に使うのか…と、レシピは明日紹介します。
今日の夕飯メニューなので、写真撮りやレシピをアップするのが間に合いませんでした。
4月15日にアップします。
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東洋人である日本人のDNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪

日本人(東洋人)の体質を基本に、温活・腸活・菌活を意識して、生活習慣と食生活を心がけましょう。
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