5月の下旬から見かける「とうもろこし」
6月からの夏から秋にかけて、とうもろこしをいっぱい頂いちゃった…なんて、羨ましい方もいるのではないでしょうか?
我家ではとうもろこしを食べるだけではなく「とうもろこし茶」として、夏のお茶にもします。
今年はお嫁さんのリクエストで5月から楽しんで飲んでいますが、市販されている「とうもろこし茶」は炒ったトウモロコシの種実をそのままお茶にしたものです。
とうもろこし茶は麦茶のように香ばしい香りで、孫達も大好きです。
旬になってとうもろこしの皮とヒゲを捨てないために、ちょっと早めにご紹介します。
Contents
とうもろこしの効果「利水作用」の効果
旬の7月から8月、夏になると青果コーナーで生のとうもろこしが並びます。
米や小麦と並んで「世界三大穀物」と言われている“とうもろこし”の美味しいとうもろこしを選ぶコツは、ひげがふさふさしているものが、実がぎっしり詰まっているので、皮とひげの新鮮な感じのモノを選びましょう。
缶詰にコーンスターチ・ベーキングパウダーや食用油・お菓子のポップコーンとさまざまな姿に変わって季節問わず食べているものもありますね。
とうもろこしは調理方法を工夫して、疲労回復・食欲不振の夏バテ回復できるパワーがいっぱい!
血をおぎなう「鉄分」が含まれているので、貧血予防・精神の安定などにもオススメの食材です。
胃腸の働きが悪くなて、食欲不振・軟便になった時、薬膳ではとろとろのスープにするような調理方法にします。
とうもろこしは子育て中のお母様にとって、消化不良の食材となっているのではないでしょうか。
種粒の外側の薄皮は消化が良くはありませんが、その薄皮によって便通をよくしてくれます。
1本以上食べるような食べ方はおすすめできませんが、コーンはサラダにも使いやすい食材なので、便秘気味の時にはサラダにも使うようにしましょう。
そして消化吸収がよいので、少し食べただけですぐにエネルギー補給になり夏バテで食欲がないときでも、疲労回復に繋がります。
とうもろこしは、湿度が高く余分な水分が体内に滞りやすい日本の夏には、体内の余分な水分を排泄する利尿作用に優れているため、ぴったりなんです。
ですから、梅雨になってきたら意識したいのが、とうもろこしです。
夏は水分補給の注意をよくしますが、湿気の多い日本の夏は逆に水分の摂りすぎて、身体に湿気がたまってしまい体調を崩すこともあります。
とうもろこしの利水効果で水分調整
水分補給に気をつけるのか?水分の摂りすぎに気をつけるのか?
人によって様々な症状が現れてしまいますが、湿気の水分摂りすぎのほかに、暑くて水分補給は必要なのだけど、汗をかくのが鈍感になってしまっているために身体に湿気がたまる場合があります。
食欲不振・軟便・体が重く感じる・むくみ・お腹が張る感じなど症状が出たときに、とうもろこしは水の配分に異常が生じた水毒の症状を調整する効果があるのです。
そのことを「利水作用」と言って水の流通を良くすることです。
口から飲んだ水分を尿で排泄するということだけではなく、体内に吸収され巡り、身体の隅々に運ばれてから老廃物を排泄するということです。
とうもろこしにはその「利水効果」があるので、水分が問題の症状にはとても有効です。
とうもろこしの皮とヒゲの漢方効果!捨てないで!
とうもろこしのヒゲの部分を日干しにしたものを、漢方名では「南蛮毛-なんばんもう」西洋ハーブとしては「コーンシルク」と呼ばれています。
むくみ防止として、体の余分な水分をきれいに洗い出してくれて、カリウムを含むことから利尿作用が高い漢方薬としています。
立ちっぱなしで足などにむくみがある方や、肌が荒れや膀胱炎や尿道の炎症を抑えたり、結石の予防や排泄に役立ちます。
とうもろこしの皮の効果
とうもろこしの皮には種実以上に利尿作用があります。
皮を乾燥させてお茶にすると香ばしい香りのお茶になりますし、皮を細く裂いて紐のようにして雑貨などにリボンなどで使用するととてもかわいくできます。
【代表的な効果】
- 利尿作用(体を浄化してむくみをとる)
- 泌尿器の効能 (結石・膀胱炎、前立腺炎、尿道炎に効果的)
- 月経前症候群(PMS・PMT)-月経前の精神不安定に良い
- 血糖値を安定(血糖値の急上昇を抑える)
※月経前症候群(PMS・PMT)効果がある食品は、妊婦や母乳を赤ちゃんにあげている方は避けてください。
とうもろこしのヒゲの効果
捨ててしまう“ひげ”には利尿作用成分の カリウムや、鉄・食物繊維・ビタミンKなど、抗炎症作用や抗酸化作用、整腸作用もあります。
薬膳では、「南蛮毛」として、利尿・利胆・腎臓疾患・水腫性脚気などの浮腫性疾病によく利用します。
【代表的な効果】
- 便秘改善(食物繊維には便秘を改善する効果)
- ダイエット(食物繊維は消化がされづらい成分)
- 血糖値の急上昇を抑える(脂肪を増やしづらくする効果)
- 血圧の安定(血圧を上げずに安定)
- 美肌効果(便や老廃物が排出されて悪玉菌も減る)
- むくみ解消(カリウムが含まれているので、とても利尿作用が強い)
- 腎臓結石を防ぐ(できてしまった結石の効果はありませんが、結石を防ぐことはできます)
養生食のとうもろこしの皮とひげの食べ方は?レシピ
ひげは漢方で処方されたり、薬膳として料理に使う貴重な食物なので、一度に食べられない場合、乾燥しておくと便利です。
養生茶や養生食になるとうもろこしの皮とひげ「夏バテ薬膳・とうもろこし髭皮茶」の作り方
とうもろこしのひげは先の黒っぽいところは切り落として、生のまま野菜のように使えます。
炒めたり、揚げたりでき、ほんのりと香ばしい香りがします。
「夏バテ薬膳とうもろこし髭皮茶」の作り方
ヒゲや皮…私は薬膳師になる前は大量に出るゴミとして捨てていました。
生タイプと乾燥タイプとどちらでもいいのですが、生のヒゲと皮のお茶は私は生臭く感じてしまいます。
生でいただくときは種実の「とうもろこし茶」に混ぜるようにいただいています。
ルイボスティーに入れるのも美味しいです。
とうもろこし生ひげ茶の淹れ方
生のひげを飲んでみましょう。
味が薄く感じる方は、他のお茶にプラスするとおいしくいただけます。
- ひげ茶を適度にカットしてそのまま熱湯に入れてつくるだけです。
- 湯呑み1杯分のひげの量は小さじ1~2杯です。
- お湯を注いでから10分ぐらい蒸らして飲めます。
乾燥とうもろこし髭皮茶の作り方
- トウモロコシの表面の皮2枚ぐらいは衛生的なことも考えて捨ててしまいます。
- 髭の茶色い部分は、私は切って捨てます。
- 皮を向いて種実の周りの毛を丁寧に取り、皮はスジにそって裂くように細くして日干しします。
- ほとんど乾いたら、私はフライパンで乾煎りします。
- 麦茶が香ばしいのは、この乾煎りをするので、ちょっと茶色くなるくらいが美味しいです。
- そのまま急須でお茶にしても美味しいです。
むくみ予防やダイエットに、麦茶・ドクダミ茶・タンポポ茶・ハト麦茶などに加えると美味しくいただけます。
私は種実のとうもろこし茶と混ぜていただいています。
とうもろこしには、実の付け根には白い部分が残ってしまいますが、不飽和脂肪酸のリノール酸やビタミンB群・鉄分・食物繊維・亜鉛が豊富に含まれています。
そして、とうもろこしを茹でたり焼いたりして食べると硬い芯が残ります。
これは実と同じように栄養素があるので、ごはんといっしょに炊き込んだり、煮出してスープにして、とうもろこしの水溶性ビタミンとグルタミン酸などが摂取できるので、捨てるところなく食べたり利用したりできます。
夏にはヒゲや皮のついているとうもろこしを購入して、ヒゲや皮を捨てるなんてもったいないので、漢方茶を自宅で作りませんか?
夏野菜には夏の体にあった効能があるので、おすすめです♪
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東洋人である日本人のDNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪
日本人(東洋人)の体質を基本に、温活・腸活・菌活を意識して、生活習慣と食生活を心がけましょう。
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