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春が旬の蕗(ふき)実は茎ではない!
春になると「蕗の薹-ふきのとう」と「蕗-ふき」が食卓に並びますね。
和の食卓で香りと歯ごたえがおいしい「蕗-ふき」は旬に食べていただきたい食材です。
スーパーなどでは水煮になっているものがあって、簡単に料理できますが、自宅で湯がいて下ごしらえをした蕗(ふき)は、香りや歯ごたえが全く違うものかのようです。
下ごしらえはすごく簡単なので、街で蕗(ふき)を見かけたら、お料理してみましょう、
さて、その蕗(ふき)。
茎と間違っている方がとても多く、書籍や料理情報サイトでも茎と伝えているのが多いのでちょっとビックリします。
太い棒状のものは茎に似ていますが「葉柄-ようへい」と言って、葉の一部で、茎・枝につながる柄(え)のことです。
葉を支える柄の部分は、水分と養分の通路であって、葉の中央脈が葉の輪郭の外側まで突出したものです。
ふきの茎は地上ではなくて地中に埋もれているんです。
ん…料理の説明の時にはわかりやすく「茎」という表現をするのでしょうか?
生物学的には「葉柄-ようへい」といいますし、植物図鑑でも「葉柄-ようへい」と言われています。
茎と葉柄では働きが違うので、知識として覚えておいてもいいのでは♪
そして、蕗の薹(ふきのとう)は蕾のことです。
一度に大量に食べることは避けて頂きたい食材ですが、小鉢でいただく旬の食材として、いただくことをおすすめします。
蕗(ふき)の薬膳的な効果効能!
蕗(ふき)と蕗の薹(ふきのとう)は、ほぼ同じ作用なので、食材として多く使用されている蕗(ふき)の栄養成分を表示します。
春の養生のポイントは、“肝”の働きが活発になるため、それに伴う養生をします。
冬に溜まった老廃物を出し切り、ストレスをためないようにして、「気」を高めることが大切です。
そんな春に、カロリーが低い旬の野菜として「ふき」は意識して食べるようにしましょう。
薬膳的解釈
[五味-苦味・五性-温性・帰経-肝肺]
- 五味-苦味
体内の熱を冷ましたり、炎症を鎮める作用・尿や便で余分なものを排泄する。 - 五性-温性
体を温める食材 - 帰経-肝肺
肝:気機を調節し蔵血する
肺:呼吸・宣発と粛降・水のめぐりを司る
冬に溜まった毒素を出す!デトックス効果
蕗(ふき)を食べると、筋がありシャキシャキとした歯ごたえは食物繊維で、不溶性食物繊維が腸の内側を刺激してくれます。
冬の間に溜まった肝臓の毒素を出してくれる働きがあり、デトックス効果が強いので大量には食べないで、小鉢に入る量を食べるようにしましょう。
デトックスをすることで、腸が整い様々な効果を発揮します。
- 体を温める作用
- 咳を止め、痰の排出を促進する作用
- 消化促進
- 食欲増進
- 高血圧や動脈硬化予防
- 活性酸素を除去する抗酸化作用
- コレステロールを排出
- 便秘の解消
- 塩分を排出
- 血圧を下げる
- 生理痛や肌のくすみを改善
- デトックス効果
蕗(ふき)の栄養
蕗(ふき)にはカリウム・カルシウム・食物繊維が豊富に含まれていることが特徴です。
体内の水分量を調整してむくみを解消するカリウムは、体内の余分なナトリウムを排泄して血圧を下げてくれます。
減塩に努めている方は、ナトリウムの排泄を促して血圧を下げる作用のある、カリウムを積極的に摂る事が推奨されています。
カルシウムは歯や骨を丈夫にしたり、骨粗しょう症の予防に効果があり、咀嚼を他の食材よりも多く必要であることから、様々な予防効果が期待されます。
蕗(ふき)特有の苦味は、ポリフェノールの一種で、食欲を増進させたり食中毒を防ぐ効果があります。
主菜にはならない蕗(ふき)ですが、小鉢で数本いただくことをおすすめしたい昔の常備食です。
和の食卓で香りと歯ごたえがおいしい「蕗-ふき」は旬に食べていただきたい食材です。
スーパーなどでは水煮になっているものがあって、簡単に料理できます。
春になって新鮮な蕗(ふき)を見かけたら、自宅で湯がいて下ごしらえをして、香りや歯ごたえが全く違うものかのようです。
※ふきの下ごしらえは、ふきに塩をふって板ずりし、熱湯でゆでて皮をむくだけです。
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