体がだるい・心が暗い…食べ物と日照時間の関係「体と心を整える暮らし365日」

何となく体がだるい…

何となく心がどんどん暗くなりがち…

そんな時に気を付ける食べ物と暮らし方を紹介します。

四季の流れで心と体を整える方法の「暮らしの365日」の基本知識4項目を合わせてお読みいただくと、改善の道が近くなります。




下記は「体と心を整える暮らし365日」1月6日のプログラムです。

体がだるい・心が暗い感情と日照時間

冬至(12月21日頃)から春分(3月21日頃)までの3か月は、日照時間が短く寒いために、心には恐怖心や驚きやすいなどの陰の感情がうまれます。

ですから、人に会いたくなかったり、ちょっとしたことでパニックになり、体もだるく感じるようになります。

日照時間が短い3か月の間には、忘年会からの流れからお正月・新年会と続き、晴れがましい雰囲気とは裏腹に、憂鬱な気分になることが多いのです。

漢方では冬に「腎」が弱るので、その時期の特徴として自然と恐怖を感じやすくなります。

「腎」とは、腎臓と副腎を合わせた部位で、生命活動のもととなる精気を蓄えて、生長・発育・生殖をコントロールする働きがあり、生命維持と心にも必要なホルモンを分泌しています。

日照時間が短い上に、連日の睡眠不足や、寒いために室内にいる時間が長いので、生命維持と心にも必要なホルモンを分泌が衰えているのです。

太陽の光をあびるとセロトニンが分泌され、それが夜になると質の良い睡眠のためのメラトニンに変化します。

そして、ストレスに対応し糖の利用の調整をする副腎から分泌されるコルチゾールは、朝起きた時に分泌が増えます。

このようなホルモンの流れが、太陽の光を浴びないことで低下するため、体がだるくなり心が暗くなるのです。

これが重度になると、「季節性感情障害」といって、冬になると「うつ」を感じる症状になります。
冬場は寒さで陽気が失われがちですが、しっかりと太陽の恵みを心と体全体に享受しましょう。

体がだるい・心が暗い時の食べ物の基本

前述で日照時間が短いことが気持ちが暗くなり、体がだるく感じるひとつの要因であることを書いてきましたが、その他に光が作り出してくれる栄養の「ビタミンD」と「セロトニン」が不足してしまうからです。

「季節性感情障害」もビタミンD欠乏が関係しています。

ビタミンDは、脳内の神経伝達物質の働きを改善したり、脳を保護する作用もあるので、日を浴びないことは、想像以上に体にダメージを与えています。

ビタミンDは、太陽が放つ紫外線が皮膚から吸収されたときに体内で生成されます。

まずは、太陽にきちんと浴びる。

そしてビタミンDが多い食べ物を意識して食べましょう。

  • 魚を食べましょう!
    ビタミンDが多く含まれているのは、魚類・きのこ類です。
    野菜や穀物・豆・イモ類にはほとんど含まれていません。
  • きのこ類の食べ方
    しいたけなどのきのこ類は、紫外線にあたるとビタミンDが増えるので、使う前に天日で干すとよいでしょう。

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心と体を元気にする「栄養」プラス!

体がだるい・心が暗い時の対策として、太陽を浴びることと、食べ物ではビタミンDを食べることでした。

その陰の感情がプラスになるように、効率よく食べ物をプラスしていきます。

ストレスに対抗できる食べ物

ストレスは、精神的なもの以外に、気温や気圧・湿度まで様々な環境も含みます。

本人には精神的ストレスがないと感じられているのに、なぜかストレスが原因の症状がある…。

そんな時は、人間のもつ視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という五感で感じる無意識のストレスもあると思ってください。

そんな不愉快な環境のストレスによって、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」というものがあります。

ストレスに対抗しようとすると、「コルチゾール」が分泌されますが、コルチゾールを分泌する副腎が疲れてしまい、分泌ができなくなります。

慢性的なストレスがかかると平均的な分泌量ではなくなり、インスリンや甲状腺ホルモンの分泌に影響を与えて、うつと似た症状を感したり、低血糖症を起こして心の病に進行してしまいます。

そんなことにならないように、「コルチゾール」を分泌する副腎を整える栄養素が必要です。

【副腎を整え、ストレスに対抗できる食べ物】

  • ビタミンD
    前述で説明済-魚類・きのこ類
  • ビタミンC
    みかん・キウイ・レモン・イチゴ・グレープフルーツなどの果実に多く含まれています。
  • 亜鉛
    高野豆腐・納豆・豚レバー・牛肉・卵・チーズ・切干大根・アーモンド・落花生など
  • マグネシウム
    枝豆・納豆・豆腐・大豆・落花生・ごぼう・ひじき・牛乳など

やる気が出るような食べ物

私たちの体を動かすエネルギーに「ATP/アデノシン三リン酸」という“生体のエネルギー通貨”と呼ばれているものがあります。

筋肉の収縮など、生命活動で利用されるエネルギーの貯蔵や利用にかかわるのですが、体がだるい・心が暗い時など、「ATP」をつくるための栄養素を食べます。

【「ATP」をつくり、やる気が出るような食べ物】

  • たんぱく質
    肉・魚・牛乳・チーズ・卵・大豆を使った豆腐、納豆など
  • ビタミンB群
    かつお・まぐろ・鮭・豚肉・うなぎ・たらこ・ナッツ類・バナナなど

  • 魚、貝、大豆、緑黄色野菜、レバー・海藻など
  • マグネシウム
    枝豆・納豆・豆腐・大豆・落花生・ごぼう・ひじき・牛乳など

糖質のとり過ぎによって他の栄養の邪魔になるので、効率よく「ATP」をつくりたい時は、糖質を控えて鉄やビタミンB群をとるようにします。

体がだるい・心が暗い…体と心を整える暮らし365日

体がだるい…心が暗い…イライラする。

病気ではないけれど、何だかスッキリしない。

そのような状態を放置することによって、病気になっていくものです。

腸が悲鳴をあげ、免疫力が低下する。

何となく心と体に違和感を感じたら、昔ながらの方法で元気を取り戻せるものです。

科学的根拠が見つかっていない時代でも、先人たちは歳時記などで教えてくれています。

体調不良になる原因を回避し対策をする暮らしと、食べるべきものをきちんと食べるという食生活。

そのような基本を、季節の特徴をいかした1日365項目で、身に沁み込ませてしまえば、養生ができます。

体がだるい・心が暗い…と感じている方、日光浴をしてビタミンDを食べましょう!

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東洋人である日本人のDNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪

 

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【「和漢膳料理研究家」女子栄養大学にて食生活指導士・漢方養生士・中医薬膳士・防災士・ペット食育士】 生涯学習コーディネーターとして、学校支援地域本部事業や成人の学習支援に参加し、生涯学習の振興発展に寄与することを目的とする自治体に登録し、公共地域の活動に参加しています。講演内容は、子どもの食育・成人の療養食・防災食・動物の「食」について、企業相談や地方講演を行っています。

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“漢方養生士・中医薬膳師・女子栄養大学食生活指導士”として「薬膳・ローフード・スローフードの健康的な食事」
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