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筍-たけのこは内側から体内をきれいにするデトックス効果が高い食材
春の味覚を代表するたけのこは、独特の強い苦味と食物繊維が多いので食感が好きな方が多いのではないでしょうか。
古文献の『本草綱目』に、「旬内は筍、旬外は竹」という言葉があって、漢字で「旬」は10日間を意味していることから、十日を超えると筍ではなく竹であり、芽が出始める10日間が美味しく、たけのこの生命力をいただけると言われています。
生命力があるたけのこ独特な苦味は薬効のもとです。
体内の余分な熱を覚まして、血流を浄化する作用があり、尿の出を促したり、便通をよくする作用によって、旬の春には冬に溜まった毒素や老廃物を排出してくれます。
体内を内側からきれいにするデトックス効果が高い食材なのです。
筍-(たけのこ)の薬膳的な効果効能
たけのこには16種類のアミノ酸が含まれ、そのうち6種類が必須アミノ酸です。
冬の毒素が溜まっているのを排出させなければならない時期
新しいことを迎える春と時期が重なっているので、心身共に疲れるので力が発揮できず「五月病」なりやすいのです。
そんな時には春が旬のたけのこが、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖とチロシンと組み合わさって効率よく吸収されるのです。
元気な春を迎えるためにも、冬のデトックスをちゃんとしておきましょう。
お通じがよくなるので、発酵食品といっしょに食べることも意識し、2~3月に冬のデトックスの強化をし、4月からは夏の準備をします。
ゴールデンウィーク明けは、気持ちを高めて夏に向けて体づくりが必要なことから、この時期に食べるたけのこごはんなどは実に理にかなった料理です。
薬膳的解釈
[五味-苦味・五性-温性・帰経-肝肺]
- 五味-苦味
体内の熱を冷ましたり、炎症を鎮める作用・尿や便で余分なものを排泄する。 - 五性-寒性
体を冷ます食材 - 帰経-脾肺
脾:運化・昇清・統血をつかさどる
肺:呼吸・宣発と粛降・水のめぐりを司る
たけのこは寒性の食材なので、温性の食材や香辛料(温性-みりん、からし、みそ、シナモン、こしょう、さんしょう、とうがらし、クローブ、八角など)と組み合わせるようにしましょう。
蕗(ふき)は冬の間に溜まった肝臓の毒素を出してくれる働きがあり、デトックス効果が強いので大量には食べないで、小鉢に入る量を食べるようにしましょう。
- ほてりを冷ます
- 咳を止め、痰の排出を促進する作用
- 便通・排尿を良くする
- 老廃物や毒素を取り除く
- 疲労回復
- 大腸がんの予防
- 血糖値上昇の抑制
- 高血圧の予防
- むくみの解消
- 脳の活性
- 生理痛や肌のくすみを改善
- 神経伝達物質の促進
- コレステロールの吸収を妨げる
- デトックス効果 など
整腸作用があり、デトックス効果があるたけのこは、ダイエットにも良いと考えられますが、食べ過ぎで腹痛を起こす場合もありますので、気をつけてください。
旬に食べるたけのこには、竹のごとく成長するエネルギーを頂きましょう。
【筍-たけのこ】下茹でとアク抜き
たけのこを他の野菜のように茹でるだけだと、アクが強くて美味しく感じません。
たけのこからえぐみを取り除かなければならないことが、面倒に感じて水煮のたけのこを利用する方も多いのではないでしょうか。
下茹でからいただくたけのこの食感や旨味は特別に感じるほど、美味しいです。
下茹ではとても簡単なので、街でたけのこを見かけたら試してみてくださいね。
たけのこをあく抜きする時に、「米ぬか」か「米のとぎ汁」を使います。
入れる理由は、たけのこからえぐみを取り除き、たけのこから旨味を引き出してくれるのです。
たけのこ特有のえぐみは「シュウ酸」と呼ばれる成分が原因で、米ぬかに含まれるカルシウムがシュウ酸に作用して、えぐみを感じない成分となっておいしくなります。
そして、米ぬかに含まれるアミノ酸と脂肪分がたけのこの繊維を柔らかくして、旨味を引き出してくれるのです。
アク抜き下茹での仕方
米のとぎ汁で茹でる場合、米ぬかの代用品ですが、大袋の米ぬかをわざわざ購入するのであれば、米のとぎ汁でOKです。
とぎ汁を鍋に入れて鷹の爪を1本入れて茹でるだけです。
米のとぎ汁で下茹でしたものが好きな人と、嫌いな人に別れるようですが、私は米のとぎ汁でも美味しくいただけます。
材料(私は今回3本下茹でしました)
- たけのこ 1本
- 米ぬか 約1カップ程度
- 鷹の爪 1本
※使用する鍋はたけのこが水にかぶれるほどの深さのあるものを使用してください。
茹で方
- たけのこはよく洗い、たけのこは、3〜4枚皮を剥ぐ。
- たけのこの先の部分を斜めに切って、底の硬い部分は切り落とす。
- 煮えやすくする為に、皮の上から縦に浅く切れ目を入れるく。
- たけのこが浸かる程度の水を入れ、米ぬかと鷹の爪を加える。
- たけのこをお鍋に入れ沸騰するまでは強火、その後は中弱火で1時間半〜2時間茹でる。
- たけのこに竹串を刺して、すっと通れば火を止める。
- たけのこは鍋にいれたまま、湯が常温になるまで待つ。
- 冷めたら茹で汁からたけのこを上げて、皮を切り口から完全に皮を剥ぐ。
今回も孫が楽しんでたけのこの皮むきをしました。
大きかったたけのこが、皮を剥いて小さくなってしまうことを、父親(息子)に話をしていて、その日の晩ごはんの「たけのこごはん」で、たけのこの話で盛り上がっていました。
6才で乳歯が抜けているので、一生懸命噛んで食べていました。
とても美味しくできたので、孫の大好物になったようです。(*^^*)
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