大豆・黒豆・枝豆の違い「畑の肉」の栄養効能を適度に取り入れよう!

大豆-ダイズは加工された食品も含め、健康に良いとされる代表的な食材

大豆は動物性たんぱく質に代わって、植物性たんぱく質の代表が、アミノ酸の組み合わせが動物たんぱく質によく似ていることから「畑の肉」と呼ばれています。

薬膳として特別に扱う食材ではないほど、ポピュラーな食品ですね。

大豆は必須アミノ酸をバランスよく含み、栄養価の高い「良質なたんぱく質」です。

アメリカでは「大地の黄金」とも呼ばれていて、天然の植物中に存在するがん抑制作用のある成分を含んでいて、がん・動脈硬化の予防・老化・肌の老化防止につながり、デザインされた食品と認定されている、「デザイナーフーズ」では大豆はトップクラスの食材になっています。

大豆に含まれている「大豆レシチン」は、コレステロールを肝臓に運び、コレステロールを血管に付着しないようにしてくれるので、動脈硬化や心筋梗塞を予防効果があります。

大豆の効能の代表として、「大豆サポニン」解毒作用があり、不要な脂肪・糖分を体外に出してくれるのでダイエット効果もあるといわれています。

肝臓障害や高脂血症を改善、コレステロールの吸収を抑える働きがあり、自律神経の働きを調整する作用によって、更年期障害や生理不順に効果精子の活性化に効果があります。

動物性たんぱく質を多く摂取してしまう現代の食生活へのアドバイスとして、植物性たんぱく質摂取への比率移行やシフトチェンジをおすすめします。

毎日同じ豆ばかりを食べるのは飽きてしまうものです。

炊き込みご飯・ハンバーグのお肉の一部をおからに変換・サラダ・おつまみ・お菓子と用途が多くある「大豆」を毎日食べるようにしましょう。

 

「畑の肉」の栄養-大豆・枝豆・黒豆の違いは?

大豆・枝豆・黒豆の元の品種は3種とも同じです。

大豆を作る成長段階で、種を蒔いてから3ヶ月くらいの緑色の未熟な状態の時に収穫され、新鮮なうちに市場で生のまま販売され、食べる時に茹でて食べるのが「枝豆」です。

枝豆を収穫せずに後1か月くらいそのまま置いておくと、緑色だった房が乾いて茶色くなって「大豆」になります。

黒色の枝豆を収穫しないで乾燥するまで置いた後に収穫したものが「黒豆」になるのです。

枝豆には緑の枝豆と黒い枝豆の2種類あって、黒い枝豆の方が粒が少し大きので、乾燥された豆は大豆よりも黒豆の方が大きいのです。

黒豆も大豆と同じく、枝豆から出来たものなのです。

緑の枝豆よりも黒い枝豆の方が生産量が少ないため、価格的にも大豆よりも高いため豆の中でも高級品扱いになり、お正月に豆料理として作られてきました。

どんな種類の種類でも、未成熟で収穫して生を茹でれば「枝豆」で、緑の枝豆の収穫を遅らせ乾燥された豆が「大豆」、黒の枝豆の収穫を遅らせ乾燥された豆が「黒豆」なのです。



大豆・枝豆・黒豆の特徴と栄養の違い

大豆の特徴

身体を作る上で大切な栄養素であるたんぱく質が豊富で、様々な効能があります。

枝豆の特徴

ビタミン類が豊富なのが特徴で、抗酸化作用があるベータカロテンが多く含まれていて、老化防止・お肌の健康を保つのにも役立ってくれます。

黒豆の特徴

栄養はほぼ大豆と同じですが、黒い色をしているのでポリフェノールの一種であるアントシアニンが黒豆には豊富に含まれていて、ポリフェノールには抗酸化作用がありアンチエイジングに役立つ栄養素です。

アントシアニンは、目の血流改善ができ、眼精疲労の改善・疲れ目・視力回復などに効果があります。

体に良いからと摂り過ぎるとバランスを崩す

大豆イソフラボンは、研究者たちの間で、「乳がんリスクを低減する可能性がある」といわれていた成分(米国立ガン研究所機関紙にも掲載)。それが今回、一転して乳がんを引き起こす可能性が示唆されたということは一体、どういうことなのでしょう?

大豆イソフラボンには、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きがあるため、月経不順や更年期障害に良いとされ、美肌効果や新陳代謝のアップも期待されていますが、過剰摂取することで、逆に悪影響が現れる可能性がある

未発酵の大豆には酵素阻害物質が大量にあり、不快感、鼓脹、機能障害を引き起こすことがある。もともと消化酵素が少ないお年寄りの場合、大豆の酵素阻害作用で苦しむかもしれない。また大豆には、ゴイトロゲンが豊富で甲状腺ホルモンの生成を妨害することもありうる。

イソフラボンを過剰に摂取することで、逆に女性ホルモンのバランスを崩してしまい、結果的に月経異常の症状を悪化させてしまったり、子宮内膜症のリスクを高くしてしまったりということがあると言われています。

<出典 All About-医療 一部抜粋 「大豆イソフラボンの安全性はいかに?」

しかし、味噌・醤油・納豆のような発酵食品で摂る分にはこれらは除外されていますので、ご安心ください。

健康によい食べ物でも、過剰摂取は体によくないですね。

題名に「・・・適度に取り入れよう!」「適度」と加えたのは、お肌に良いから…と美容などで健康食品「大豆イソフラボン」を取り入れ過剰に摂取し続けている場合があるからです。

普通の食事量での大豆イソフラボンの摂取は健康を損なうことはないので、良質なたんぱく質を摂取してくださいね。

 

豆の薬膳料理

我家のお豆さん

我家では「味噌汁」は1日最低1食、ほぼ2食をいただきます。

納豆と豆腐料理のいずれかを毎日。

お豆料理はご飯に炊き込んだり、副食・サラダ・おやつなど何かに料理して、毎日いただいています。

黒豆やあずきなどの豆は約800gを煮込んで、冷凍庫に常に保存しています。

甘さ薄めですが、孫は前日に自分で作っておやつに「黒豆煮」を食べます。

炊飯器でつくるので、とても簡単です(^^♪

【炊飯器でつくる黒豆煮】

黒豆200g 水600ccc てんさい糖(砂糖)100~150g
塩小さじ1/4 しょうゆ30cc(好み) 釘は入れていないです。

  1. 黒豆を水洗いし、煮汁の材料を煮立たせ一晩置く
  2. 炊飯器に「おかゆコース」にセットして炊飯!
    炊けたら硬さの確認をして豆が硬かったら、釜が冷めた頃もう一度炊きます。(少々の硬さでしたら、鍋でちょっと煮ても可)
  3. 好みの硬さに炊けたら、蓋を閉めたまま放置してください。そして、蓋を開けて冷ますと豆の皮がシワシワになります。
  4. お汁が多かったら、小鍋に移して煮詰めて水分を飛ばす。反対にシワシワになったら、お湯を足してひと煮立ちさせると戻ります。

あずきなどのお豆も炊飯器で炊けるので、簡単に豆料理ができます(^^♪

 

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【「和漢膳料理研究家」女子栄養大学にて食生活指導士・漢方養生士・中医薬膳士・防災士・ペット食育士】 生涯学習コーディネーターとして、学校支援地域本部事業や成人の学習支援に参加し、生涯学習の振興発展に寄与することを目的とする自治体に登録し、公共地域の活動に参加しています。講演内容は、子どもの食育・成人の療養食・防災食・動物の「食」について、企業相談や地方講演を行っています。

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“漢方養生士・中医薬膳師・女子栄養大学食生活指導士”として「薬膳・ローフード・スローフードの健康的な食事」
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“愛玩動物飼養管理士&ペット食育士”
として「犬・猫・うさぎの食事」
“保育士”
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