従来は温活効果があるので、秋に紹介したい「クローブ・丁香(ちょうこう)」ですが、新型コロナウイルスが蔓延している現在、調味料として使用することで、抗菌作用やウイルスの繁殖予防があるため、身近な漢方香辛料を紹介します。
「クローブ」というスパイスは、カレーや肉料理・チャイなどに入っているスパイスです。
私は、簡単な料理に使用するので、粉末を用意していますが、パッパとふりかけるだけでも、抗菌作用・鎮痛作用・ウイルスの繁殖予防・温活効果など、多くの効果を得られるので、必ず役に立てる優れもの「クローブ・丁香」を紹介します。
Contents
漢方香辛料「クローブ・丁香」とは
「クローブ・丁香」はインドネシアのモルッカ諸島が原産のスパイスです。
料理の香辛料「クローブ」として使われるほか、生薬漢方薬としての花蕾を「丁子(ちょうじ)・丁字(ちょうじ)・丁香(ちょうこう)」としても使用されています。
「クローブ」は紀元前から使用されており、当時は歯痛や歯肉炎のケアとしてそのまま噛んだり、媚薬としても使用されていました。
その抗菌効果や鎮痛効果から“薬”としても価値があり、ヨーロッパではお金と同等の価値があるものとして扱われていました。
生薬「丁香」は、現代医学によって分析され、効果があると確認された有効成分を利用する薬で、「日本薬局方」に薬として載せられているため、薬局で保険のきく薬として処方する場合もあります。
そんな生薬が、家庭の料理に気軽に使えるのは、とても魅力です。
カレーにも使用され、クローブを意識していなくても、誰もがいつの間にか食べている香辛料です。
漢方香辛料「クローブ」効果
クローブの木のつぼみを乾燥させたスパイス(香辛料)で、インドでは昔から風邪の時にはクローブを使用していて、主要成分はフェノール類のオイゲノールを多く含んでいます。
オイゲノールには、抗感染作用、抗菌特性があるほか、カビの増殖を抑える“抗カビ特性”もあります。
カビというと、部屋の中のカビ…と想像されると思いますが、腸にもカビが生えます。
体内のカビについては、後日記事にします。
「補腎助陽(ホジンジョヨウ)」として、腎の機能を高め、体を温める機能を回復させます。
その他、強力な抗感染作用があるので、様々な感染の予防効果が期待できます。
・強い殺菌・抗菌効果
・細菌・ウイルスの繁殖予防効果
・呼吸器系の症状緩和効果
・咳や喉の痛みなどの緩和
・胃や腸の消化器官の改善
・精神的・肉体的疲労の緩和効果
・歯や歯肉の痛みの緩和や虫歯の鎮痛効果
・鎮痛効果
・加温効果
・口臭の予防
・感染症や虫刺され等の予防
・ニキビや老化肌の改善
・ストレスの緩和、不安障害の改善
このように、クローブには優れた殺菌・抗菌・鎮痛効果や細菌とウイルスの繁殖予防効果があることから、インフルエンザや新型コロナウイルスの症状に何かしらの緩和がみられる可能性が高いです。
喉の炎症を抑える効果を得るためには、クローブを煎じたぬるま湯でうがいをしたり、ホール状のクローブを舐めたりします。
このように料理に使用するだけではなく、クローブに含まれているオイゲノール効果を期待して、お茶にしたりと、防虫効果を利用した日用品として利用することもできます。
ストレスやうつ等の現代病にも効果と、クローブの甘くスパイシーな香りの魅力もありますが、様々な効能を利用して、長年生活の中で重宝されてきました。
料理のスパイス「クローブ」使い方
クローブの香りはとても強いため、料理のスパイスとして主に肉の臭み消しなどに使われていますが、他の香辛料とブレンドしてカレーなどに使用することが多いスパイスです。
クローブは、独特なスパイシーな香りがするスパイスですが、バニラのような甘い香りがほのかに香ります。
インド式に甘く煮出したミルクティーの“チャイ”では、桂皮(シナモン)・カルダモン・ショウガなどと合わせ、クローブは香り付けにも使われています。
クローブはつぼみを乾燥させたものを使用する場合と、街のスーパーなどの調味料の売場に置かれている粉末などがあり、気軽に入手できる身近なスパイスです。
料理では、固形のまま使用する場合は、お肉にまぶす時にクローブに切り込みを入れて使用します。
私は、粉末を肉にしみ込ませるように擦りつけます。
そして、カレーのルウは、脂の塊なので、健康的に使用したくないと考えているため、カレーを作るときは欠かすことができないスパイスになっています。
肉の臭み消しに効果的として、カレー・ビーフシチュー・ポトフなどの煮込み料理や、豚の角煮などの料理から、甘い香りを活かしたホットワイン、チャイ、菓子などもよく使われます。
香りが強いことから、使いすぎには注意が必要です。
料理以外のクローブの使い方
クローブの効能と料理での使い方をお伝えしてきましたが、ゴキブリや、虫、カビの予防対策までできます。
クローブに精油を染み込ませたコットンを、クローゼットや靴箱・押入れなどに置いておくと、衣類などを虫から守りカビが生えるのを防いでくれます。
梅雨の時期の、湿ったお部屋の嫌なカビ臭さを抑えてくれます。
そして、クローブと精油をブレンドすることによって、空気を浄化させ、様々なウイルス対策にもなります。
クローブに精油を染み込ませたコットンを、置いておくだけで十分な効果がありますが、クラフトとして、「フルーツポマンダー」が有名です。
オレンジなどのかんきつ類にホールのクローブを刺して作る「防虫・防カビ」が目的のオブジェです。
「フルーツポマンダー」の作り方はスパイスで定番の「エスビー食品」のHPで紹介しています。
参考HP:「フルーツポマンダー」の作り方
https://www.sbfoods.co.jp/culture/movie/craft/page03.html
特徴ある香りは料理だけでなく、ポプリ、香水、お香などにも利用されています。
新型コロナウイルスによって、当たり前とされていた普通の生活が出来なくなった時、健康的な生活ができていたことの奇跡を感じます。
これからもどのような形で、私たちの生活にウイルスが入り込むか、わかりません。
抗菌生活をすることによって、私たちの体が弱くなる「衛生仮説」など、環境変化によって私たちの体も、菌類も変化しているのでしょう。
免疫力を高めて、粘膜を強くし、体の中でウイルスの繁殖予防…心身共に健康でいることを、これからはもっと気を付けて生きていく世界になると感じます。
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東洋人である日本人のDNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪
日本人(東洋人)の体質を基本に、温活・腸活・菌活を意識して、生活習慣と食生活を心がけましょう。
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