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春の養生|体だけではなく心が疲れる季節にゆったりとお茶時間
春は気温の変化は激しく、更に入学や卒業、就職、移動、転勤などの社会環境の変化もあって、イライラしたりうつっぽくなったりしやすい時期です。
冬眠状態で固まっていた身体が、春の植物のように暖かい春風を感じることで、体内の陽気が次第に生長して暖み膨らんできます。
春は「肝」の機能が盛んになって精神の活動が上昇・発散するため、興奮状態を招きやすくなるのです。
そんな時は、香り高いお茶をいただいて、心と体の緊張をほぐすお茶時間を設けましょう。
春!身近な飲み物の薬膳茶でリラックス効果
薬膳茶も食事と同様、薬膳の食材として特別なモノを用意しなければならないことはありません。
紅茶や緑茶は、一般家庭に広く飲まれている身近な飲み物です。
抗菌作用が強い紅茶やお茶は、食後にいただく習慣をつけるといいですね。
紅茶:食材を加えて薬膳茶がつくりやすい
紅茶をベースに様々な食材を加えることで「薬膳茶」としても美味しく頂けます。
穏やかな性質のため、胃の弱い人でも飲みやすく、紅茶は発酵食品で、茶葉に含まれるタンニンを酸化させ、茶葉を揉むことによって茶葉を自然に含まれる酸化酵素を活発にさせています。
春のウイルスをノドの粘膜から体外に出すためにも、帰宅後薄めた紅茶でうがいをするのは、風邪のウイルス除去の民間療法にも使われています。
- 疲労回復とストレスの解消
- 抗菌作用
- 酸化防止効果
- ミネラルの補給
- ビタミンの補給
- ダイエット効果
- アロマテラピー効果
- 歯垢合成酵素阻害作用
春のワンポイント
【陳皮(マーマレード・柚子などの柑橘類ジャム)+ 紅茶】
みかんの外皮を乾燥させた漢方薬の生薬として用いられて、香りがよくリラックス効果があり、消化を促します。
ゆっくりお茶の時間に、薬膳効果をえるためにも、陳皮をプラスするのがおすすめしています。
緑茶:強い抗菌作用と春の桜をプラス!
春の季節は肝気が高くなりやすく、ストレスがたまりやすい、イライラしやすいなどの症状が出やすいので涼性の緑茶をお奨めします。
緑茶は体を冷すお茶ですが、抗菌作用があるために春のウイルスに強い身近なお茶です。
- 強い抗菌作用で風邪予防
- イライラやダルさを解消
- 眠気解消
- 視力の回復
- 食後の飲用で消化促進
- 虫歯や口臭予防
春ワンポイント
【桜+緑茶】
イライラの抑制やストレスを減退させる作用があり、桜葉エキスにはメラニンの生成を抑えるのでシミ予防や、美白や保湿、抗炎症といった肌荒れを防ぐ効果が期待できます。
桜入り緑茶としても販売されていますが、桜の塩漬けの塩を水で流し緑茶にいれてもおいしいです。
枸杞茶:コクの実を食べる習慣が体を整える
中国では不老長寿の効果があると信じられていて、スープ、おかゆ、茶などにクコの実を入れて薬用として使われてきました。
赤い果実のクコの実は、ミネラル・ビタミンの宝庫でビタミンCはなんとオレンジの500倍もあります。
- 滋養強壮
- 血行促進
- 肝機能強化
- 眼精疲労
- 血圧を調整してくれる作用
- 高血圧の人にもや低血圧の人にも効果
「枸杞の実」について、詳しくは過去記事でお役にたてると思います。
菊花茶:見た目も美しく薬膳効果が高い
菊花茶はやや独特な風味があるので、そのままだと飲みづらいと感じた方は、蜂蜜などで甘みをつけると良いかもしれません。
緑茶、プーアル茶、ジャスミン茶など様々な茶葉とブレンドした方が飲みやすい方もいます。
- 頭痛、頭重感に用いる。高血圧やイライラしやすい人の頭痛頭のふらつきなどの向精神作用
- 視力の低下に用いる。高齢者なの目のかすみ、目の痛みなどの視力改善作用
- 感染症による咳、結膜炎、上気道炎などで咽痛、咳、鼻閉などの症状などの抗炎症作用
女子力アップ薬膳紅茶
シンプルなストレートティやレモンティ・ミルクティーに、美容やアンチエイジングに効果的なスーパーフード「クコの実」を使って、女子力をアップさせる「薬膳紅茶」はいかがでしょう。
夜、ホッと一息するときに、心を穏やかに…そして、温活効果もあり安眠して眠りにつけるのでおすすめです。
材料
- 紅茶
- クコの実(柑橘類の陳皮ををプラスしてもおいしい)
- ブランディ・ウイスキー・リキュール・焼酎などの酒類
作り方
<クコの実の酒漬け>
フタ付きの瓶にクコの実を入れ、浸かる程度までお好みの酒を注ぎ、漬け込んでおきます。
小瓶でつけておき、作り置きとして1か月は平気で使えます。
紅茶に酒漬けのクコの実をお好みの量を入れるだけです。
赤い果実のクコの実は、ミネラル・ビタミンの宝庫でビタミンCはなんとオレンジの500倍もあることから、美容やアンチエイジングに効果的なスーパーフードとされています。
お酒に浸けることで温める力もアップし、安眠効果も得ることができます。
紅茶の葉だけでも甘く感じる味や香りがするものがありますし、レモンやミルクを加えても美味しいです。
夜に白い砂糖を使うより、ハチミツを使うようにしましょう。
他に効果があるお茶はミントティー・カモミールティー・ジャスミン茶・ほうじ茶などがあります。
金柑やはちみつのハチミツ漬けも紅茶とブレンドしていただくこともおすすめです。
香りを楽しむお茶の時間をつくることも、心のリラックスにつながります。
春は冬に溜まった毒を出すために、デトックスをする季節!
水分補給を意識して、毒素を出すようにしましょう。
身近にある紅茶に柑橘類をプラスしたりと「春のためのブレンド」を楽しんでくださいね。
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東洋人である日本人のDNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪
日本人(東洋人)の体質を基本に、温活・腸活・菌活を意識して、生活習慣と食生活を心がけましょう。
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