みかんの栄養は皮まで食べて100%!皮の陳皮(ちんぴ)は優れた生薬!簡単活用法-おうちの薬膳

みかんの栄養は皮まで食べて100%!実は冷え・皮は温め!

冬の寒い日、こたつのテーブルの上には「みかん」…側には猫ちゃんが丸くなっていたりして…

そんな暖かなゆったりとした「冬」のイメージはありませんか?

「みかん」はビタミンCが豊富で健康・美容効果もあり、オレンジ色の成分はβクリプトキサンチンといいガンを抑制し、リーズナブルで身近な果物です。

成人の1日当たりのビタミン所要量(50㎎)はMサイズ2個のみかんで足りてしまうほど、柑橘類である「みかん」にはビタミンCが嬉しくなるほど含まれています。

みかん1個のカロリーは、ショートケーキの10分の1程度なので、朝のみかん!おやつにみかん!と、みかんが豊富にある時期には、みかんを食べるようにしましょう。

そのビタミンCが豊富なみかんの実は体を冷やしますが、みかんの皮(陳皮)は体を温めます。

みかん全体100%(実と皮)を食べることで、すべての利点を体に取り入れることができるのです。

みかんが市場に多く出回っている冬は、風邪をひきやすい季節です。

風邪にかかりにくい体をつくる栄養がいっぱいです。

みかんの白い筋(アルベド・中果皮)もいっしょに食べましょう!


皮を剥いて…実に白い筋がついていますが、食物繊維であるペクチンも豊富なので、あの白い筋は健康・美容に良いので絶対に捨てないで食べてほしいです。

実はみかんの白い筋は食物繊維が豊富な上に、ビタミンP(ヘスペリジン)が含まれています。

ビタミンP(ヘスペリジン)は、みかんの実に対して、袋が実の50倍・白い筋だと実の100倍含まれています。

ビタミンPには毛細血管を強くする作用があります。動脈硬化の予防、高血圧の予防にも効果があります。

みかんに含まれる「ビタミンP」って何?

ビタミンPとは、ビタミン様物質と呼ばれるもので、ヘスペリジン、ルチン、エリオシトリン等の総称で、ヘスペリジンというポリフェノールの一種です。


ビタミンP(ヘスペリジン)の効果・効能!

  • 抗アレルギー作用効果
  • 発がん抑制作用効果
  • 血中コレステロール値の改善する効果
  • 血流改善効果
  • 毛細血管の強化させる効果
  • ビタミンCを安定化させる効果

毛細血管は組織と栄養や酸素のやりとりをしているので強化することによって、体の隅々まで血流がよくなり血栓や冷えの予防・肌老化を防ぎます。

抗酸化・コラーゲンの生成・美白美肌には欠かせないビタミンCですが、温度や湿度、光や紫外線の影響を受けやすく、壊れやすいのが特徴です。

そんな壊れやすいビタミンCをビタミンPが守って、安定化させる働きがあります。

ビタミンPに助けられたビタミンCが、活性酸素を撃退して血流を改善する事によって血圧の上昇を防いでくれます。

白い筋をきれいに取って食べていた方は、はじめは食べにくいと思いますが、美容健康のためにもそのまま白い筋を食べてしまいましょう。

そして、みかんの食べ過ぎで、手のひらが黄色くなるのは病気なの?
そんな疑問のある方は「みかんが原因?肌の手のひら黄色になるは怖い病気もある!」を参考にしてください。

陳皮の効果・効能!

  • 生活習慣病の予防・改善効果
  • 血流の改善で体を温める効果
  • 毛細血管の強化の効果
  • 肝機能を高める効果
  • 胃腸の機能を高める効果
  • 風邪予防などの効果
  • せきや痰を抑制する効果
  • アレルギー症状を緩和する効果
  • むくみを予防・改善する効果
  • 細胞の脂質代謝を促進効果
  • 内臓脂肪や皮下脂肪を減少する効果
  • 香り成分でリラックス効果
  • 美肌効果

見た目のダイエットにこだわる方が多いのですが、見えない内蔵脂肪も病気に大きく関係しています。

陳皮に多く含まれているシネフリンに、内臓脂肪蓄積の防止効果と脂肪分解効果のある成分が数多く含まれているので、特に内臓脂肪に強く作用します。

メタボリックシンドローム予防や中年太り対策にとても効果を発揮してくれます。

みかんの皮は漢方の生薬-陳皮(ちんぴ)を食べてみよう!

ほぼ捨てられてしまう「みかんの皮」。

みかんの実は体を冷やし、みかんの皮(陳皮)は体を温めるというように、1個すべてを食べることで自然の恵みである恩恵を100%受けることができます。

生のみかんの皮

  • 洗剤として
    精油成分のリモネン、ペクチン、クエン酸などの成分があり、脂肪分解作用があるので洗剤としても使えます。洗剤に「オレンジ」が使われていますね。それらの成分には汚れを落す・つやを出す・においを取るなどの効果があり、みかんの皮の黄色い方を油性ペンの落書きに擦りつけると、汚れが落ちるのは昔からの知恵として一般的です。凹凸のない机の上に付いてしまった油性ペンの跡などを消すには効果的です。
  • 入浴剤
    みかんやゆずなどの柑橘類の皮は入浴時の入浴剤のようなものとして利用され、柑橘類が持つ香り成分の精油が湯に溶け出し、毛細血管を広げて血行を促進することから手足のひえや肩こり、腰痛の改善、疲労の回復などに良いとされ、体を温める効果が得られます。

乾燥されたみかんの皮

乾燥されたみかんの皮は、薬膳では陳皮(チンピ)とも言い、『気』の巡りを良くする効果があるので漢方薬の材料にもなっています。

乾かして細かく切って熱湯を注いで飲むことで、胃や腸の調子を整え便秘や下痢に効果があり、風邪や咳止めの薬としても使われていました。

我家では、冬は「オレンジティー」として、紅茶に陳皮とはちみつで香りの良い温か~い紅茶をいただきます。

簡単に自宅で作れる陳皮とは、みかんの皮を乾燥させた生薬の一種です。

みかんの皮で栄養100%簡単活用法-陳皮の作り方

自宅で簡単に陳皮は作れます。

捨ててしまう皮なのですから…作っちゃいましょう!

みかんの皮を新聞紙の上などに広げて乾燥させるだけです。

簡単に割れちゃうくらいパリパリに乾いた状態になったらできあがりです。

【陳皮の作り方】

  1. ワックスや農薬は数時間水につけておくか、ちょっと熱めのお湯に数分浸けて置く。
  2. 皮をカット:好みの使いやすいようにカットする(千切りなど)
  3. 天日干し:外に干せない天気の時は室内で乾燥し、雨に当たらないように干す。
  4. 仕上げ干し:パリッパリになるまで干す。私はファンヒーターの風の吹き出し口近くで乾燥させる。
  5. 千切りのまま保存・フードプロセッサーで粉砕して粉にする。
  6. 吸湿しないように保存はガラス瓶などで、乾燥剤があれば入れておく。

とても甘くておいしいみかんでした(^^♪

皮もしっかりとしたおいしい陳皮ができましたよ

 

陳皮茶

湯呑みに陳皮を3g(小さじ1杯)程度入れて、熱湯を約300mℓ位注いでから4~5分蒸らして、お好みではちみつなどを入れて飲用します。

紅茶に入れると美味しいです。

体を芯から温め、血流を改善する効果があります。

食材として

粉の陳皮は浅漬けにちょっといれると、また違った浅漬けになります。

ケーキを焼く時に陳皮を入れると、オレンジケーキになりますね(^^♪

千切りにした陳皮をポリポリそのまま食べちゃうこともあります。孫はそのポリポリ感が好きなようです。

みかんの果実にはビタミンCなど様々な成分が含まれていますが、体を冷やすので食べ過ぎるのは良くありません。

皮は果実以上にビタミンCが多く含まれ、体を温める効果をはじめとする様々な薬効を持つため、捨てずに利用する方が良いとされています。

みかんは皮まで食べて100%!薬膳の理想である「一物全体食」をみかんでも取り入れましょう。

食べられるものは、モノの全体を食べた方が栄養のバランスがよいので、みかんも皮まで食べて栄養のバランスがとれるものです。

是非、皮を乾燥し、陳皮にして皮まで食べてください。

無農薬のみかんは、そのまま乾燥できます。

農薬使用しているみかんは、食べる前に洗ってください。

私は6歳と2歳の小さな子がいるので、無農薬のようなみかんを取り寄せていますが、農薬とワックスに関して、国産であれば熱めのお湯で洗う程度できれいに取れます。

 

 

最近は、乾燥済みの「陳皮」も市場に出回るようになりました。

 

昔、父親がみかんをストーブの上に乗せて焼いて食べていて、変なの!と思っていたのですが、焼くことによって糖度がアップして甘くなり、焼きみかんを皮ごと食べること上記で記していた効能をアップさせることができます。

白い筋が食べやすくなりますが、私は熱いみかんはお箸で食べるという変なスタイルです。

トースターで10分位焼いて食べます。・・・でも、冷たいほうが私は好きです。

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東洋人である日本人のDNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪

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【「和漢膳料理研究家」女子栄養大学にて食生活指導士・漢方養生士・中医薬膳士・防災士・ペット食育士】 生涯学習コーディネーターとして、学校支援地域本部事業や成人の学習支援に参加し、生涯学習の振興発展に寄与することを目的とする自治体に登録し、公共地域の活動に参加しています。講演内容は、子どもの食育・成人の療養食・防災食・動物の「食」について、企業相談や地方講演を行っています。

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“漢方養生士・中医薬膳師・女子栄養大学食生活指導士”として「薬膳・ローフード・スローフードの健康的な食事」
“LOHASライフスタイリスト”として「ロハスな生活」
“愛玩動物飼養管理士&ペット食育士”
として「犬・猫・うさぎの食事」
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“AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)”として、企業コンプライアンス・ライフプラン・金融、保険など6つの専門分野など、企業相談や地方講演と地域の活動を行っています。

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