薬膳料理は身近にある食材で十分出来上がりますが、白木耳と金針菜は身近な食材ではないかもしれません。
新型コロナウイルスが猛威をふるっている時であることから、喉の粘膜や肺を潤しておくことはウイルスが付着する確率を減らしたりできる可能性があるので、インフルエンザ予防の薬膳スープを利用して、とにかくウイルスが嫌う環境を体に作っておきたいと思います。
Contents
むくみ・貧血・粘膜を潤す薬膳食材&を使った薬膳スープ
薬膳スープなどの水分が多い味噌汁同様、胃腸にやさしく染みわたるので、疲れが溜まっている人に飲んでもらいたい一品です。
スープやみそ汁は「具だくさん」にすることで、副菜が少なくても全体的に栄養が摂れます。
今回は、むくみ・貧血・粘膜を潤すスープで、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの予防となる、粘膜を強化させる食材を集めました。
今回使用する食材の効果効能について紹介します。
各食材には、基本となる効果効能が書かれた記事を用意していますので、気になる食材は、合せてお読みいただくと、お役に立てると思います。
薬膳貧血スープ食材-金針菜(乾燥)
漢方食材「金針菜」は、栄養価がとても高く、ビタミンA、B、CやビタミンB1、B2、C、カロチンなどのビタミンは免疫力を高めて神経機能を正常に働かせる作用、鉄分も鉄分はほうれん草の20倍の含有量なので「造血作用」があると言われ、貧血や結核予防・精神安定に効果があるバランスがよい食材
薬膳潤いスープ食材-白きくらげ(乾燥)
漢方食材「白木耳・白きくらげ」のように、白い食材は「滋陰潤肺」と言って、肺の働きを高めてくれます。
不足しやすいビタミンDやビタミンB2・食物繊維・ミネラルなどが豊富な上、 体や各器官・肺などに潤いを与える効果が高いコラーゲンが豊富であることが不老長寿とされる理由です。
薬膳滋養スープ食材-黒きくらげ(乾燥)
薬膳の腸活「黒きくらげ」のように、黒い食材は、“腎”を補い、血をサラサラにして増やすとともに、血液の余分な熱のこもりを鎮めて流れをよくするので、動脈硬化予防や貧血ぎみの方におすすめです。
食物繊維が多いので、腸の働きを整え便秘の解消や、独特のゼラチン質には粘膜の働きを高め、胃腸を丈夫にする効果があり、ビタミンB群のほかに鉄やカルシウム・マグネシウムなどのミネラルも含まれていて、存在感のない食材とは違い栄養の宝庫です。
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薬膳腸活スープ食材-もち麦(乾燥)
大麦・もち麦の効果は、腸を整え便秘・メタボ・生活習慣病改善ができ、水溶性食物繊維の含有量がダントツに多いのが特徴です。
不溶性食物繊維を多く食べても、便秘になるのは、水溶性食物繊維が少ないから!
スープには、少量でいいので「もち麦」をいれるようにして、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスをとるようにしましょう。
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薬膳腸活スープ食材-野菜(白菜・ネギなど)
スープを作るとき、食物繊維が多い野菜を多く使うようにして、腸内を整えるために、腸内細菌のエサを多く食べるようにしましょう。
長ネギや玉ねぎは別モノですが、同じ成分の硫化アリルが含まれていて、殺菌効果があり風邪予防に効果的です。
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薬膳腸活スープ食材-ネバネバ食材(山芋&オクラ)
ネバネバ料理は、ウイルスに対抗する胃・気管や消化管、目などの粘膜の保護をする作用などがあり、免疫力が強化ができます。
腸内の善玉菌を増やすため、整腸作用を促し、便秘を防ぐ効果や、体内でコレステロールが吸収されるのを防ぐ作用・たんぱく質の分解を促進する酵素を含み胃腸を保護する作用・血糖の上昇を抑える働きがあり、糖尿病の予防・血液をサラサラ効果で、脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化といった生活習慣病予防ができます。
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薬膳温活スープ食材-生姜
生姜は体を温める効果がある食材として人気がある食材です。
生姜は“生の生姜”と“熱を加えた生姜”では効果が違います。
生姜の効果効能を知って、体調に合わせて摂ると効果倍増になります。
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薬膳滋養スープ食材-クコの実
薬膳では不老長寿の薬「クコの実」は、大量に含まれているβ-カロテン・100種類以上のビタミン・ミネラルが多く、滋養強壮として肝と腎をサポートする作用がある食材です。
数百年安定して滋養があり老化防止に効く不老長寿の妙薬とされていました。
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食材には、様々な効能があります。
その特徴を生かして、体質改善やダイエット…そしてウイルス対策のメニューを考えていきます。
薬膳レシピ【白木耳と金針菜の滋養スープ】ウイルス対抗レシピ
疲れが溜まっていて、貧血気味…体を温め血を補うスープです。
白木耳を多めに入れることで、肺やノドなどの粘膜を潤すことからウイルス対策を意識して材料を使っています。
全体的に体を潤す滋養スープです。
材料(4 人分)—–
- 鶏肉などの肉類…30g(なくても良い)
- きくらげ(乾燥)…3g
- 白きくらげ(乾燥)…5~10g
- もち麦(乾燥)…5~10g
- 金針菜…5g
- 山芋…100g
- 白菜…好み
- きのこ類…好み
- 長ネギ…1/2本
- オクラ…4~5本
- 生姜1かけ強
- 鶏ガラスープの素…小さじ2
- 塩小さじ…1/2
- 水…600cc
- こしょう少々
- ※枸杞の実…数粒 あれば尚いい!
作り方—–
- もち麦は15~20分茹でておく(多めに茹でて、後に使えるように冷凍しておくのが便利)
- きくらげ・白木耳・金針菜は、水で戻し、好みの小ささに切っておく。
(戻す時に使った水は、スープを作る時の水に加え、合わせて600ccにする。) - 山芋は角切り、ネギは斜め切り、生姜は千切り、肉類も小さく切っておきます。
- オクラにひとつまみの塩をまぶし、軽くこすりってから水で洗い流し、輪切りにします。
- きのこ類はシイタケは薄切り・しめじなどは房を離して小口にします。
- 鍋に油大さじ1を弱火で熱し、生姜を入れ香りを立てます。
- 生姜の香りが立ったら、鶏肉を炒れ、中火で炒め、肉の表面が白くなったら、きのこ類と山芋・長ネギを加え、油を全体にまわす。
- 材料に油が回ったら水・金針菜・きくらげ・白木耳を加えて、鶏ガラスープと塩を入れて10分程煮込みます。
- オクラともち麦を加えて2分程加熱したのち、火を止めふたをして3分ぐらいそのままにしたら完成です。
- 器にスープを入れてクコの実を添えて出来上がりです。
私は肉を使用しないことが多いですが、鶏肉や無添加のベーコンなどを入れると、コクが出ます。
野菜は白い葉物・緑黄色野菜としてにんじんを加えたり、野菜は好みでいいのですが、玉ねぎやネギのどちらかを加えるようにします。
是非とも加えて欲しい食材が、金針菜と白木耳で、免疫力を高め粘膜を潤うような食材です。
多めに作って、翌日はニンニクやキムチの素を入れたり、カレー粉を入れて、違う味のスープにして食卓に出すこともできます。
スーパーにはなかなか流通していない食材ですが、見かけたら思い出してくださいね。
今回使用している「白木耳」は、栽培期間中農薬不使用で、市場に出回っていない高等級品でリーズナブル!
私が使用している「金針菜」は、添加剤一切使用しない自然栽培の台湾製にしています。
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東洋人である日本人のDNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪
日本人(東洋人)の体質を基本に、温活・腸活・菌活を意識して、生活習慣と食生活を心がけましょう。
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