腸の名医で知られる、順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏が考案した「長生きみそ汁」は、長寿を意識している方はもちろんのこと、1杯分のみそ汁を手軽に作れることから、おすすめです。
小林教授は、“あらゆる病気を遠ざけ、不調を改善する最強のみそ汁”と、試行錯誤のうえ完成されたみそ汁です。
Contents
毎日1杯のみそ汁で医者いらず
日本で古くから重用され非常に栄養価の高い味噌は、味噌は「医者いらず」と言われるほど優秀な栄養食品です
大豆を発酵することで腸を整え想像以上に栄養効果が増され、「みそ汁」は心と身体のバランスを 整えて、私たちの健康に役立ってくれます。
日本高血圧学会総会では「毎日1杯程度の味噌汁を食べることで、血管年齢が10才も若返る」という調査結果があり、毎日1杯程度の味噌汁で生活習慣病・抗がん作用などに発揮され、医学や栄養学の面からもその効果は次々と発表され、最近では日本を代表するパワーフードになっています。
味噌の効果は、関連記事がありますので、ご参照ください。
参考書籍:医者が考案した「長生きみそ汁」
医師考案「長生きみそ汁」が良いと言える理由と作り方
日本には各地方によって、様々な味噌があります。
それぞれの味噌に特徴があり、どんな味噌にも効果があると思いますが、素材や製造年月によって効能の違いがあるのも確かです。
私は仕事柄、素材が米・豆・麦で、白みそ・赤みそ・合わせ・麹みそなど、料理によって分けているのでほとんど揃えています。
小林弘幸教授の「長生きみそ汁」で使用する味噌は2種類を合わせるように作られています。
そして、リンゴ酢とおろし玉ねぎをプラスします。
「長生きみそ汁」の材料
- 赤みそ…抗酸化力を高めるメラノイジンが豊富である
- 白みそ…ストレス抑制効果があるGABAが含まれている
- おろし玉ねぎ…解毒効果があるアリシンとケルセチンが豊富である
- りんご酢…塩分排出効果のあるカリウムが含まれている
「長生きみそ汁」の作り方(1杯分は約30g)
- 赤みそ…80g
- 白みそ…80g
- 玉ねぎ…150g(約1個)
- りんご酢…大さじ1
- 玉ねぎをすりおろし、みそとりんご酢を合わせる。
- 12等分するように製氷器に入れて、1杯分1個を使います。
製氷器にいれなくても、ジップロックに入れ冷凍し、好みの量を手で割って使用してもOK!
味噌は冷凍しても、カチカチにならないので、簡単に割ることができます。
お椀にお湯を注いでおいしくいただくのですが、あらかじめ作っておいたダシで作った方が栄養もありますし、美味しいです。
私は、毎日必ずネギ類(玉ねぎ・長ねぎ)とりんご酢…そしてみそ汁は食べているので、大家族で一人分を作る方が、手間がかかるような気がしていましたが、実際作ってそのみそ汁を飲んでみると、とても美味しい!
朝から9人分の味噌汁を作るのが習慣になっているので、個別に食事をするような時のために、「長生きみその素」を作っておくことにしました。
朝から1人や2人分のみそ汁を作る手間を省けることが、時短になると思われる方は、おすすめです。
腸を整える「乳酸菌とオリゴ糖」
「白みそと玉ねぎ」の食べ合せは、乳酸菌とオリゴ糖のダブルの力で腸をきれいに整います。
オリゴ糖は、胃や小腸では消化されにくいため大腸まで届くので、ビフィズス菌などのエサとなり、善玉菌を増やす働きがある「プレバイオティクス」の一種です。
「白みそと玉ねぎ」の食べ合せによって、効率よく腸を整わすことができるのです。
スプーン1杯分の白みそには、ヨーグルト100gと同じ量の乳酸菌が含まれ、玉ねぎのオリゴ糖は善玉菌のエサになるので、腸内の乳酸菌を増殖させる効果があります。
この組み合わせは、乳酸菌をサプリで摂る必要がなくなるほどの効果を得られます。
血管を強くして血液サラサラ効果の玉ねぎとりんご酢
玉ねぎを毎日食べる人は、実年齢よりも血管年齢が10歳若いと言われ、血液サラサラです。
更に血栓が作られることを防ぐ玉ねぎは、細かく刻むほどアリシンが増え、効果がアップするので、「長生きみそ汁の素」はすりおろすようになっているのでしょう。
そしてりんご酢にも血液サラサラ効果があり、豊富なアミノ酸が善玉コレステロールを増やして、ドロドロ血液の原因の悪玉コレステロールを減らしてくれます。
りんご酢に含まれているリンゴポリフェノールには、高い抗酸化力があり、その力はセサミンの約17倍と言われているので、活性酸素を退けることができます。
血管を強くするケルセチンと、血栓予防に効果的なアリシンが豊富な玉ねぎと、悪玉コレステロールを減らすアミノ酸が含まれているりんご酢のダブル効果がスゴイんです。
長生きみそ汁を「冷え性・便秘予防のドリンク」として捉える
老廃物が体の中に溜まってしまい、体温のコントロールがうまくいかなくなって、冷え性になっている方は、玉ねぎの血液サラサラ効果と、リンゴ酢に含まれる酢酸、みその乳酸菌、オリゴ糖によって、温活の効果を得られます。
そして、腸内細菌を整える善玉の大好物である、食物繊維と発酵食品・オリゴ糖のすべてが揃っているので、便秘の予防になります。
長生きみそ汁を「疲労回復のドリンク」として捉える
食事の時の具だくさんの「みそ汁」としてもいいのですが、白みそと赤みその中には、ビタミンB12が含まれているので、精神の疲労回復を促す効果もあります。
りんご酢に含まれているクエン酸は、疲労の原因の乳酸の生成を抑える働きがあり、玉ねぎにも疲労回復効果のビタミンB1の吸収を助ける流加アリルが豊富です。
街中でドリンクを購入して飲む…という方!
シジミでダシをとって、長生きみそ汁の素を加えることで、完璧な栄養ドリンクに!
疲れてしまっている方…温かい長生きみそ汁を1日1杯飲んでみてくださいね。
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東洋人である日本人のDNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪
日本人(東洋人)の体質を基本に、温活・腸活・菌活を意識して、生活習慣と食生活を心がけましょう。
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