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イカは肝臓の機能を活性化!月経異常(月経痛・月経不順など)を改善
イカは日本と地中海周辺以外では食用にされることが少ないイカですが、高たんぱく低カロリーの良質な魚です。
二千年以上前に発見され、16世紀の薬物書「本草綱目」でも「人に益あり、月経を通ず」と記されていて、食べられていたことがわかります。
イカが脾・胃を補うと同時に、肝の働きを助ける作用があります。
肝は「血の蔵」とも言われていて、血液を貯蔵して血中の毒を解毒する器官のため、イカが肝を活性化することで血液が浄化され、月経痛や月経不順などを改善するのです。
カロリーも低くて、ビタミン・ミネラルなどは栄養が豊富ですが、脂質や炭水化物が少なく栄養バランスが良いとは言えないですが、タウリンやビタミンB12など飛び抜けた栄養を食材として利用できますね。
イカの品種や産地によって旬は異なり、ポピュラーなホタルイカは1~5月・スルメイカは5~9月・コウイカは10~4月ごろに旬を迎え、品種は違っても1年中流通されています。
イカの薬膳的な効果・効能と栄養価
イカの甲は、漢方薬で鳥賊骨(うぞうこつ)といい、おりものの異常や早漏の改善の他に、胃腸薬の治療に使われています。
イカには、タウリンが多く含まれているのでアミノ酸に似た成分のため、たんぱく質を分解する過程で生成されて、コレステロールを減らしコレステロール値を低下させる作用が期待できます。
タウリンが豊富はイカは、肝機能の向上や血圧の上昇を抑え、コレステロール値の上昇を抑える効能があります。
タンパク質が含まれ、低脂肪のためダイエットにおすすめの食材です。
イカに含まれているタンパク質は臓器や筋肉・皮膚・爪などの体を作る主成分となる栄養の上、造血作用があり貧血を予防する効能もあります。
貧血気味で肉のレバーが苦手な方はイカが代替食材となります。
そして、最近注目されているのは「イカスミ」です。
イカスミには糖質の一種であるムコ多糖類が含まれていて、酸化を防ぎ血行を良くしガン予防にも効果があります。
そして、ビタミンEが含まれ、新陳代謝を高める効能もあります。
薬膳的解釈
[五味-鹹味・五性-平性・帰経-肝・腎]
- 五味-鹹味
腎臓や膀胱の働きを助け、尿がよく出るようにする役割 - 五性-平性
温めも冷やしもしない食材 - 帰経-肝・腎
肝:気機を調節し蔵血する
腎:蔵精・主水・納気を司る
二日酔いが肝機能アップの栄養補助食品としてのドリンクに含まれているのが、「タウリン」ですが、肝臓機能強化以外でも多くの効能があります。
イカの食材効果・効能
- 肝臓機能強化
- 心臓機能強化
- 動脈硬化予防
- がん予防
- 高血圧予防
- 血糖値上昇の抑制
- 眼精疲労緩和
- 血行を良くする
- 酸化を防ぐ
- 抗菌作用
- 造血作用
- 貧血を予防
- 月経不順
- 更年期障害予防
- ダイエット
- 中性脂肪を取り除く
- 神経機能を正常に保つ
- コレステロールの代謝を促える など
イカの栄養・タウリンをムダにしない食べ方・一緒に食べるとよい食材
春に気を付けたい、腎と肝が帰経なので、デトックスしながら肝臓を強化してくれます。
しかし、旬が夏から冬とされ、栄養価面では旬の時期を選んだ方がいいですが、良質なタンパク質を豊富に含んでいるイカは、年間通じて食べたい低カロリー・高タンパク質の食材です。
貧血にレバー肉が定番ですが、レバーが苦手な方は「イカ」をすすんで食べるようにするといいですよ!
イカのタウリンは熱に弱いので、肝臓強化目的のタウリンの効果を得たい場合は、生食かサッと火を通すぐらいにしておきましょう。
イカとの食べ合せによって良い効果 | イカ と食べ合せると良い食材 |
肥満予防 | ピーマン・キュウリ・ハマグリ |
スタミナ強化 | シジミ・ブロッコリー・タラ |
疲労回復 | ニンニク・ジャガイモ・椎茸 |
ガン予防・血行促進 | トマト、ブロッコリー、昆布 |
血行促進 | 昆布・カリフラワー・トマト |
貧血・更年期障害の改善 | ほうれん草、チンゲン菜、カキ |
肝機能向上・糖尿病予防 | シジミ・アサリ・レバー |
コレステロール低下・動脈硬化予防 | タコ・サバ・オリーブオイル |
超おすすめ「イカそうめん納豆」を夜に食べましょう!
心身ともに、疲労回復できる「イカ+納豆+ネギ」のトリプル効果は、胃腸・消化管への作用・血圧に関する成績・血栓溶解作用・抗酸化作用・風邪がひきにくくなり神経痛や老化防止…など、もう…語り尽くせません。
旅先で朝食に出ることが多い納豆ですが、良い効果を引き出すのは夜に納豆を食べることです。
そして、イカと納豆の効能がプラスされて、朝には体が血栓溶解作用・排尿や便通が良くなり美肌や疲労回復に繋がっています。
血栓が気になる方や貧血気味や更年期障害・肥満・荒れた肌など、多くの悩みに効果があるのが、夜に「イカそうめんねぎ納豆」を食べることで、心身の疲労回復に効果が得られると思います。
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日本人(東洋人)の体質を基本に、温活・腸活・菌活を意識して、生活習慣と食生活を心がけましょう。
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