らっきょうはお好きですか?
カレーライスに福神漬けが定着していますが、らっきょうも食べたいという方もいらっしゃるのでは?
らっきょうには、食物繊維・ビタミンC・葉酸・カリウム・カルシウム・鉄・マグネシウムなどの栄養があの小さな粒の中に詰まっています。
そして、漢方でも生薬になる優れもの!
日本の旬で梅雨から夏にかけて体に効果がみられる、薬膳で「気の流れを良くする食材」の梅とらっきょうを1日1回取り入れることは、健康への早道でもあります。
Contents
らっきょうはがん予防の薬用植物で食物繊維の多さでは群を抜く!
梅干しとらっきょうは薬膳では重要なポジションにあって、漢方薬にも使用される非常に栄養価の高い薬用植物に分類される食べ物です。
関連記事:梅干しは効果効能栄養が夏の体を整えインフルエンザ予防と良いことづくし!
らっきょうがガン予防とされるのは、独特な香りの「硫化アリル」という成分なのですが、この成分が細胞の酸化を防いでくれます。
硫化アリル類は、ビタミンの吸収を高める上、血液をサラサラに浄化し保温効果があります。
ガンは様々な要因で発症しますが、基本は体内で発生した活性酸素が遺伝子を傷つけて細胞を酸化させることで発症します。
その細胞の酸化を防ぐことと、食物繊維が群を抜いて多いため、腸管内の腐敗物の掃除をしてくれるため、下痢や腹痛・便秘などの腸を調整する作用から悩みを一掃してくれる働きがあります。
そして、水溶性食物繊維の中身「フルクタン」といわれる成分が加わり健康的な体に導いてくれます。
これが「らっきょうが畑の薬」と言われている由来でもあります。
そのような成分から予防として考えられるらっきょの効能は多くあります。
らっきょうの効能
- ガンの予防・抑制
- 整腸作用
- 疲労回復
- 食欲増進
- 安眠効果
- 殺菌作用
- 風邪予防
- 糖尿病予防
- 心臓病予防
- 生理痛改善
- 血液サラサラ浄化
- 生活習慣病の予防
らっきょうで不足している食物繊維を摂る
国民栄養調査で水溶性食物繊維の不足がわかり、深刻化してきています。
原因は様々あげられていますが、日本人の場合は水溶性食物繊維の少ないお米(白米ご飯)を主食となってしまった、近代の食文化の影響が大きいとの考えられています。
玄米を食べるのが大変な方は、発芽玄米を自宅で簡単にできるので心がけてみるのもいいと思います。
関連記事:生きている発芽玄米は安心自家製で!加工商品は保存剤や殺菌剤が?!
理想の食物繊維のバランスは、水溶性1:不溶性2 とされています。
食物繊維と言えば、思いつくものが野菜でごぼうなどではないでしょうか。
ドリンクやサプリメントなどで「レタス◯個分」も食物繊維が入っています!…なんていうキャッチフレーズは、マーケティング用語を利用したものであって、食物繊維が少ない食材を取り上げて商品アピールをしているだけです。
レタスは食物繊維をいう視点で食べるのはなく、旬は夏ですね。
荒れた肌になりやすい季節なので、「若返りのビタミン」とも呼ばれているビタミンEが含まれているので老化の原因となる活性酸素を除去して、新陳代謝を高めて肌のターンオーバーを促す役割も担っています。
このように、わざわざ食物繊維で比較するような食材でないのです。
サプリメントによる商品イメージアップのためのキャッチフレーズには惑わされないように確認するようにしたいですね。
食物繊維量の比較(100g量)
食 品 名 | 水 溶 性 | 不 溶 性 | 総 量 |
---|---|---|---|
らっきょう(生) | 19.0 | 2.4 | 21.4 |
にんにく(生) | 2.3 | 3.4 | 5.7 |
ごぼう(生) | 2.3 | 3.4 | 5.7 |
えだまめ(冷凍) | 1.4 | 5.9 | 7.3 |
オクラ(生) | 1.4 | 3.6 | 5.0 |
ブロッコリー(生) | 0.7 | 3.7 | 4.4 |
たけのこ(生) | 0.3 | 2.5 | 2.8 |
たまねぎ(生) | 0.6 | 1.0 | 1.6 |
キャベツ(生) | 0.4 | 1.4 | 1.8 |
れんこん(生) | 0.2 | 1.8 | 2.0 |
きゅうり(生) | 0.2 | 0.9 | 1.1 |
レタス(生) | 0.1 | 1.0 | 1.1 |
食物繊維が多いと言われているごぼうの約3.5倍ありますね。
水溶性の食物繊維が、体にいかに必要か…ということが書かれている記事で、らっきょうを取り上げています。
でも、らっきょは100g食べれば良いというものではありません。
他の野菜を食べながらも、らっきょを1日2~4粒食べることで、食物繊維不足が解消する感覚で食べてください。
そして水溶性食物繊維は水に溶けるので、酢漬けにした場合は漬け汁もいっしょに摂ることが大切です。
水溶性食物繊維にはグアガム、グルコマンナン、ペクチンなどの種類があり、水に溶けてゲル状になった水溶性食物繊維は、胃の中にある食べ物を包み込んで肥満が気になる方の心配の種である糖質やコレステロール、血糖や血圧が高めで気にされている方の塩分の吸収を抑える働きがあります。
日本に住んでいて湿気の多い季節などは、日本の食の習慣であった「らっきょう漬け」「梅干し」「ぬか漬け」などの漬物には、すべて健康に繋がる根拠がります。
関連記事:超カンタン!冷蔵庫「ぬか漬け」植物乳酸菌や酵素の栄養と効果効能がスゴイ理由!
毎日少しずつ食べていく習慣で、健康的な生活を過ごしてくださいね。
「らっきょう漬け」汁はドレッシングに簡単レシピ
らっきょうを漬けるのは本当に簡単です。
保存容器をキチンど煮沸消毒をして、作った後もらっきょうを取り出す時に雑菌が入らないようにすれば、長期間の保存ができます。
私は保存容器で火傷をしたことがあるので、くれぐれも気をつけて煮沸消毒してくださいね。
過去記事:火傷や擦り傷のヒリヒリ痛みを即効なくすサランラップ療法-湿潤療法
—簡単らっきょう漬け———-
私はパリッとシャキシャキしたらっきょう漬けの方が、柔らかいタイプよりも好きです。
手作りしたらっきょう漬けは長期間保存してもシャキシャキしているようです。
我家は大家族なので大瓶で作って3ヶ月で食べきってしまうため、長期間(1年ぐらい)大丈夫といういう情報は、一般的なお話です。
材料
- らっきょう1kg
- 塩15g(洗う時に使用)
- 調味料
・酢350~400㏄
・てんさい糖(砂糖・はちみつでも可)200~300g
(子どもがいるので、我家はちょっと甘めの250gにはちみつをプラス)
・鷹の爪 2~3本(好み)
— 参 考 —
※お酢について
市販のらっきょう酢は「穀物酢」を使用していますが、私は「有機純米酢」を使用しています。
らっきょうを漬けるためのお酢も販売されているので、裏の商品説明を読んでから使用してくださいね。
金沢大地 有機純米酢 500ml[金沢大地 米酢]
※ハチミツを使用する場合
はちみつは熱に弱く、アミラーゼなどの酵素は65度以上に加熱すると酵素が死滅してしまうので、「酵素パワー」を期待する場合は、調味料を作る時には気をつけましょう。
こちらのハチミツは中国産ではなく、品質が良くてリーズナブルです!
日新蜂蜜 純粋アルゼンチン&カナダ産はちみつ(720g)
※てんさい糖について
てんさい糖は茶色というイメージですが、らっきょうのように白い野菜をそのまま美しい「白」にしたい場合は、辻アレルギー食品研究所の甜菜糖だときれいに白くできあがります。
砂糖大根糖 (てんさい糖) 1kg[辻アレルギー食品研究所 甜菜糖(てんさい糖)]
-調味料の作り方-
- 水にてんさい糖(砂糖)を加えて、ひと煮立ちさせます。
- はちみつを加える場合は①が65度より温度が下がってから入れます。
- 冷えてからお酢を加えて、小口切りにしたトウガラシを入れます。
-らっきょう下準備-
土付きのらっきょうを購入した場合
根と茎を切って、ザルに入れ流水で薄皮がはがれ落ちるように軟らかくもみこむように洗います。
写真のような状態になってからの下準備
- 1kgのらっきょうをよく洗い、ひとつかみの塩(約15g)をまぶして、ちょっとかき混ぜます。
- さっと水洗いをして、塩を流します。
- ザルにあけしっかり水切りをします。
- 鍋にたっぷりのお湯を沸かして、沸騰したららっきょうをザルごと入れ10秒間浸します。
- 一気に湯切りして冷まします。
-漬ける-
保存容器を煮沸消毒して、らっきょうと調味料を容器に入れ、らっきょうがよく浸るまで入れます。
らっきょう酢に漬けて、10日頃から食べられますが、冷蔵庫、もしくは冷暗所で保存して、約1ヶ月頃からがおいしくなります。
—らっきょう酢ドレッシング———-
簡単マヨ酢ドレッシング
・らっきょう酢大さじ3
・マヨネーズ 大さじ3
シンプルなオリーブオイルドレッシング
・らっきょう酢 大さじ3
・醤油大さじ1
・オリーブオイル 大さじ1/2
・酢大さじ1 (好みでプラス)
・砂糖小さじ1 (好みでプラス)
ごま油が好きな方のドレッシング
・らっきょう酢大さじ3
・ごま油 大さじ2
・玉ねぎ1/2個
塩胡椒ドレッシング
大根や人参などの細切りにらっきょう酢をかけて塩胡椒をするだけ!
・ラッキョウ酢
・塩
・あらびき胡椒
らっきょうを食べることと同じくらい、らっきょう酢をいただくことは大切です。
市販品のらっきょうの漬物でも、らっきょう酢は捨てないで、料理にプラスしていただきましょう。
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東洋人である日本人のDNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪
日本人(東洋人)の体質を基本に、温活・腸活・菌活を意識して、生活習慣と食生活を心がけましょう。
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