漢方食材「白木耳・白きくらげ」効果効能!美容・滋養・肺を潤し免疫力UP

“きくらげ”と言うと「黒きくらげ」を思い浮かべることが多く、「白木耳(白きくらげ)」にも黒とは違ったスゴイ効能があり、薬膳では黒きくらげよりも薬効があるとされています。

この記事を綴っている現在、目に見えない「新型コロナウイルス」の猛威に、私たちは日々の生活を制限され生きています。

様々な予防策が講じられていますが、“食”に関しては、免疫力を高めて肺を潤しておくことです。

白きくらげをはじめ、白い食材は「滋陰潤肺」と言って、肺の働きを高めてくれると考えます。

蜂蜜、豆乳、百合根、梨、ぶどう、山いも、松の実、蓮の実、白ゴマなどは、気管支や肺を潤す代表的な食材です。

今回は、肺を潤し免疫力を高める漢方食材の「白木耳」を紹介します。

漢方食材「白木耳(白きくらげ)」とは

白木耳は、中国では「銀耳」と書き、不老長寿の妙薬として珍重されてきました。

19世紀まで野生のものしか取れない高級滋養の食材でしたが、現在は栽培されるようになって一般の人も食べられるようになりました。

17種類のアミノ酸と豊富なミネラルやビタミン・食物繊維がたっぷり含まれていて、仙人の食べる不老長寿の食べ物といわれるほど栄養が豊富なため、貴婦人が若さを保つために愛用していました。

楊貴妃や西太后がクコの実・なつめ等と共に愛した、健康美肌食材として伝わっています。

白木耳の栄養成分|アルロン酸以上の保水力

不老不死の薬として薬膳料理などにも使用される白木耳は、中華料理で使われているツバメの巣やフカヒレと同等の高級食材として扱われていますが、とてもリーズナブルな食材です。

黒きくらげ同様、不足しやすいビタミンDやビタミンB2・食物繊維・ミネラルなどが豊富な上、 体や各器官・肺などに潤いを与える効果が高いコラーゲンが豊富であることが不老長寿とされる理由です。

そして、「白木耳多糖類」という白きくらげにしか含まれない成分があり、それはヒアルロン酸以上に保水力があるとされることから、女性には嬉しい食材と言えます。

乾燥肌やアトピーなどでカサカサのかゆみの軽減になり、漢方食材の薬効として使われます。

そして、白木耳には全成分の50%が食物繊維で、きのこ類の中でも便秘解消の効果があることから、腸内環境も整い免疫力UPがしやすいと勧められています。

中医学から見た白木耳の効果効能

東方栄養新書によると、白木耳は肺を潤す食べ物として知られ、皮膚の乾燥や便秘を改善し、気管を潤すので空咳や咽の渇きなどの改善をします。

また、白木耳は、血中や肝臓のコレステロールを低下させる効果が高いため、心筋梗塞や動脈硬化などに効果的であると言われ、漢方食材として薬膳で使われます。

白木耳は、多種の多糖成分が免疫細胞のマクロファージの機能を高めることから、ウィルスを識別するT細胞の増殖を促すため、免疫力を高める働きもあります。



白きくらげの使い方

白きくらげは、ほとんど乾物の状態で流通し、クセがなくて、ほぼ無味なので、炒めものやスープなどのおかずの料理にも、黒糖シロップや蜂蜜をかければスイーツにも使えます。

海藻のような見た目なので、サラダに添えたり、お刺身のツマにもなり、薬膳ではスープなどによく用いられ、コリコリとした歯ざわりがとても良くて好きになる人が多く感じられます。

乾燥した白きくらげを水で戻すと、5倍~10倍に膨らみます。

たっぷりの水に2時間~1晩つけて、冷蔵庫でふやかしたり、お湯につければ30分位で戻ります。

根元の硬い部分をハサミで取り除き、加熱する場合はそのまま使って、サラダや刺身のツマなどで食べる場合は沸騰したお湯にサッとくぐらせるだけです。

白木耳の代表的なスイーツとして、梨のコンポートやクコの実などを合わせて、のどの乾燥や空咳などに効く薬膳がよく紹介されます。

黒きくらげと白きくらげの違い

舌触りや食感・味…効能にも違いがあり、黒きくらげと白きくらげは違う品種です。

黒きくらげ詳細記事

黒きくらげは、表面にあるツルツルしていて味もなく食感を楽しむ食材で、効能は「血を補う補血作用」血を補う漢方食材です。

白きくらげは、コリコリしている食感は似ていますが、ヒダが薄いレース状のもので、効能は「津液を補う補陰作用」体に潤いを与えるはたらきを持つ津液(しんえき)を補充する漢方食材です。

白木耳(白きくらげ)と、白いきくらげの違い

一般的な「白木耳(白きくらげ)」と「白いきくらげ」には違いがあります。

「白い」…“い”がつくものと、字面は似ていますが、キクラゲの品種が全く異なります。

イメージしやすいのは、「白いきくらげ」は黒きくらげを白くした感じで、形は円盤のように丸っぽく耳たぶのような感じで、白木耳と比べて厚みがあって、プリプリした食感です。

「白木耳(白きくらげ)」はヒダが多く、薄いレースのようです。

白キクラゲは肌を潤す効果が高いので、貴婦人の美容食と呼ばれていることから、女性に人気がある食材です。

おすすめのお店は「癒雅膳食」…調理手間を省け、食べやすいサイズにカットされ、とてもきれいな漢方食材「白木耳」です。

栽培期間中農薬不使用で、市場に出回っていない高等級品でリーズナブル!

空気が乾燥して、カサカサのお肌が気になる方が、ノドや肺を潤しウイルスに対抗するために、漢方食材「白木耳」を取り入れてみてはいかがでしょう。

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【「和漢膳料理研究家」女子栄養大学にて食生活指導士・漢方養生士・中医薬膳士・防災士・ペット食育士】 生涯学習コーディネーターとして、学校支援地域本部事業や成人の学習支援に参加し、生涯学習の振興発展に寄与することを目的とする自治体に登録し、公共地域の活動に参加しています。講演内容は、子どもの食育・成人の療養食・防災食・動物の「食」について、企業相談や地方講演を行っています。

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“漢方養生士・中医薬膳師・女子栄養大学食生活指導士”として「薬膳・ローフード・スローフードの健康的な食事」
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