体質診断「陰虚(いんきょ)タイプ」便秘気味で潤い不足・乾燥肌

体質のチェックシートで陰虚(いんきょ)が一番点数が多かった方のページです。

まだ体質チェックをされていない方は、ぜひチェックしてください。

陰虚タイプは水が不足して栄養不足

体が元気であることを保つために必要な「」「けつ」「すい」の要である「すい」が不足している状態です。

気・血・水の3要素バランスとは…
関連記事:不調の原因-気・血・水の3要素バランス

体の約60%は水分ですが、その「水」が不足すると、皮膚に潤いがなくなり、体内の悪い熱を冷ます体温調整もできず、のぼせやすくなります。

陰陽関係の「陰」である水が不足すると、体全体のバランスが悪くなります。

外見は痩せ気味なのに、糖尿病になりやすい体質が陰虚タイプの方に多くみられます。

そして、水分が足りないと、血液中の水分少ないのでドロドロになりやすい上、秋の乾燥に弱く粘膜にも潤いがなくなるので、咳や目が乾き乾燥肌に悩まされます。

更年期が近い女性は陰虚タイプに近づきやすく、更年期障害独特の症状は陰虚体質の症状にぴったり重なります。

陰虚の体調不良は水の不足が原因・症状について

水が不足していることから、血液がドロドロになってしまうことが様々な病気を引き起こしてしまいます。

便秘から胃腸系の不調を感じ、粘膜が乾いていることから、目や皮膚の乾燥で悩んでいる方が多いのではないでしょうか。

余分な熱が体に溜まっているので、のぼせたり火照ったりと、体温調整ができず不快感があり、顔まで赤くなっているのも特徴です。

症 状原 因
  • 便秘(乾燥便)
  • 寝汗
  • 肌がカサカサ・かゆみがある
  • ほてり
  • のどが渇く
  • 目の乾燥
  • 耳鳴り etc
  • 水分不足から体温調整ができない
  • 血液ドロドロ
  • 便秘から体調不良
  • 夜型生活 etc



陰虚タイプの生活

どんな体質でも、疲労は先天的に持っている体質要素を悪化させてしまいますが、「水」が不足していると、体温調整が困難になり疲れやすくなります。

昼は「陽」夜が「陰」と時間帯に陰陽関係があります。

夜に起きて活動していると、寝ることで「陰」を養うのですが、夜間生活が続くことでダメージを受けやすくなります。

夜はしっかり休み、朝の光を浴びて「白湯」を飲むことをおすすめします。

適度な運動は必要ですが、汗のかきすぎには注意して、運動後はたっぷりと水分補給をしましょう。

陰虚がよくなる食養生

陰虚タイプの人は、冷え性の改善と鉄分・カルシウムなどを意識した血を増やす食材を食べるようにしましょう。

【陰虚の食養生】

  • 水分を補う食材を意識
  • 冷たい飲み物より、温かい飲み物を飲む
  • 香辛料の強い料理、辛すぎるものは避ける

【陰虚改善の食材と注意】

  • 平性・涼性の食材を使用
  • 甘味・酸味の食材を使用
  • 水を補う食材(野菜に多い)
  • 皮膚や内臓を潤す食材(トロトロしたもの)
  • 「辛味」はできるだけ避ける

【陰虚タイプ:おすすめ食材】

  • 漢方食材:松の実・クコの実・ゆり根・杏仁
  • 薬味:白ごま・黒ごま
  • 穀類&豆類:あわ・豆腐
  • 野菜&きのこ:トマト・きゅうり・れんこん・はくさい・山芋・黒きくらげ・白きくらげ・ など
  • 果物&木の実:梨・りんご
  • 魚介&海藻:カニ・昆布・はまぐり
  • 肉・卵&乳製品:豚肉・卵・チーズ
  • 調味料:はちみつ・オリーブ油
  • 飲み物:紅茶・レモンはちみつ水

 

主菜の肉や魚に水分が多いサラダなどを添えましょう。

副菜にはトロトロ成分がある昆布や山芋・レンコンなどを料理に取り入れます。

  • ゆり根(微寒性/甘味)体を潤し、体が熱っぽい、動悸がして汗をかくなどの熱に症状にきいて利尿を促す
  • 杏仁(温性/甘味)整腸作用・美肌効果を発揮させる。
  • 豚肉(微涼性/甘味)ビタミンB1が多く、体に潤いを与え、疲労回復に良い
  • はまぐり(平性/鹹味)水分の巡りをよくして利尿作があるので、体の循環がよくなる
  • トマト(微寒生/酸味)血液を増やし、肝臓のコレステロールを減らして血管を強化させる
  • きゅうり(涼性/甘味)体に必要な水分を補い余計な熱を冷まし、熱が出たりのぼせた時に良い
  • 白きくらげ(平性/甘味)皮膚や内臓を潤し、免疫機能を高め、薬膳では不老長寿の食材とされている
  • (寒性/甘味)水分が多く、呼吸器官を潤すので、空咳や喉の渇きや痰を除く作用がある
  • 豆乳(平性/甘味)良質な植物性たんぱく質と脂肪を含み、更年期障害の諸症状をやわらげる

何を食べたらいいのか?…と悩んだら、「水分」を増やし「体に潤い」を与える食材を選び、体を温める食材を中心に、よく噛んで食べましょう。

早寝早起きを習慣にして体内時計を整え、休息を十分にとって、適度な運動を心がけ、体のリズムと食のバランスに注意しましょう。

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DNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪

 

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【「和漢膳料理研究家」女子栄養大学にて食生活指導士・漢方養生士・中医薬膳士・防災士・ペット食育士】 生涯学習コーディネーターとして、学校支援地域本部事業や成人の学習支援に参加し、生涯学習の振興発展に寄与することを目的とする自治体に登録し、公共地域の活動に参加しています。講演内容は、子どもの食育・成人の療養食・防災食・動物の「食」について、企業相談や地方講演を行っています。

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