体質診断「気虚(ききょ)タイプ」エネルギー不足で免疫力低下の状態

体質のチェックシートで気虚(ききょ)タイプが一番点数が多かった方のページです。

まだ体質チェックをされていない方は、ぜひチェックしてください。

気虚タイプはエネルギー不足

体が元気であることを保つために必要な「」「けつ」「すい」の要である「」が不足している状態です。

気・血・水の3要素バランスとは…
関連記事:不調の原因-気・血・水の3要素バランス

気は、一種のエネルギーと考えられています。

そのために、常に疲労している状態になり、倦怠感や冷え症で悩んでいる方が多いのではないでしょうか。

緊張や疲れ・寝不足などの激しい仕事が続いたり、激しい運動をしたあとは、誰でも一時的に気が不足した状態になりますが、体にあった食事や、睡眠をよくとることでエネルギーが回復し、翌日には自然に気が回復します。

その気の回復が遅れてしまい慢性的に体調不良が続いてしまう状態のことを「気虚ききょ」と言います。

気虚の体調不良は免疫力低下が原因・症状について

新陳代謝が悪くなり、体力も落ちてしまうので、免疫力が低下します。

そのため、気が不足していることから疲労感や倦怠感、冷えが出やすくなり、ますます回復しにくくなってしまうのです。

免疫力低下によって風邪を引きやすく、花粉症などのアレルギー症状も現れやすい体質になります。

気は、食べたり飲んだりしたものを胃腸が消化・吸収し作り出されますが、胃腸が弱いことが多く、機能が低下したりして食が細く、食欲不振・胃もたれ・軟便・下痢などの症状も出やすくなってしまうのです。

この状態は悪循環に陥りやすいため、どこかでこの状態から抜け出さなければ、疲労感が続いていつも体調不良になっていきます。

気虚タイプの特徴として、やや太り気味でむくみやすく、汗をかきやすくて疲れやすい。声に力がなく細い声で、顔色は青白く冷え性気味で、立っているのが苦手です。

舌診として、舌の状態は、厚く、はれぼったい舌で、全体的に淡い色をしていて、縁に歯の跡が波打っていることがあります。

症 状原 因
  • だるい・動けない
  • 疲れやすい
  • 汗をかきやすい
  • 少し動くと息切れする
  • 風邪、病気にかかりやすい etc
  • 胃腸が弱っている
  • 過労による慢性疲労
  • 睡眠不足、食生活の偏り
  • 回復する力が衰えている
  • 体が冷えている etc
SPONSORED LINK



気虚タイプの生活

どんな体質でも、疲労は先天的に持っている体質要素を悪化させてしまいますが、「気」が弱いと免疫力低下によって悪化させてしまいます。

そして気虚タイプの人は、体の芯から冷えていることが多いので、冷たいものや生ものは避けるようにして、体を温める「温活」をおすすめします。

食べものだけではなく、生活や心のメンテナンスも心がけるようにしましょう。

気虚がよくなる食養生

気虚タイプの人は、ほとんどが冷え性で、胃腸も冷えているため消化機能が低下しているため、上手に“気”を作ることができなくなっています。

体を温める食材を意識しましょう。

参考ページ:【温活】冷えとり食べ物5つのルールと常備食5つ

【気虚の食養生】

  • 体を温める食べ物を意識
  • 胃の消化機能を高める
  • 胃腸に負担をかけない

【気虚改善の食材と注意】

  • 平性・温性・熱性の食材を火を通して使用する
  • 冷たい食べ物(刺身などの生モノ)は避ける
  • 消化の悪い脂っこいモノ・甘いモノ・刺激があるモノを取りすぎない。

【気虚タイプ:おすすめ食材】

  • 漢方食材:なつめ・高麗人参
  • 薬味:しょうが・にんにく・ねぎ
  • 穀類&豆類:米・もち米・大豆
  • 野菜&きのこ:ブロッコリー・山芋・かぼちゃ・えだまめ・きゃべつ・玉ねぎ・じゃがいも・にら・きのこ全般
  • 果物&木の実:ぶどう・いちじく・りんご・栗・くるみ
  • 魚介&海藻:あじ・かつお・うなぎ・えび
  • 肉・卵&乳製品:牛肉・鶏肉・豚肉
  • 調味料:はちみつ・山椒・シナモン
  • 飲み物:ココア・ほうじ茶、紅茶

 

主菜には、すぐに「気」を補ってくれる牛肉・えび・うなぎなどを使い、副菜にはブロッコリー・山芋・豆類・きのこ類を毎日の料理に取り入れます。

  • 牛肉(温性/甘味)必須アミノ酸が豊富で滋養強壮作用があり、胃腸を丈夫にして「気」を補う
  • 鶏肉(平性/甘味)良質タンパク質を含み、消化機能を高めて造血作用がありスタミナをつけます(鶏卵含む)
  • えび(温性/甘味)胃腸の機能を助け、造血作用をアップさせスタミナ増強によく、体を芯から温める
  • (平性/甘味)畑の肉と呼ばれるほどタンパク質や脂質が多く「気」を補い、胃腸のはたらきを改善し、体力回復に良い
  • 山芋(平性/甘味)滋養強壮効果が高く、疲労回復が早く、「気」を補う代表食材として「山のうなぎ」と命名されている
  • ブロッコリー(平性/甘味)ビタミンCはレモンの2倍以上あり、ミネラルが豊富の上、胃腸の粘膜の新陳代謝を促し免疫力を高める
  • きのこ(平性/甘味)免疫力を向上させて「気」を巡らせ、滋養強壮の長寿食としてビタミンやミネラル・アミノ酸などの栄養が豊富
  • くるみ(平性・温性/甘味)良質の脂肪とビタミンやミネラルが豊富で栄養補給によく、「気」を補い「血」を養って胃腸の働きを活発
  • (温性/甘味)胃腸の働きを強め血を補い血行をよくし、血管の老化防止に効果的
  • 高麗人参(温性/甘味)「気」「血」「水」を活発化させ、不老長寿の妙薬とされ、免疫力を高めて疲労回復・虚弱体質を改善

何を食べたらいいのか?…と悩んだら、「平性」「温性」「熱性」の食材を火を通して食べましょう。

体を温める食材を中心に、よく噛んで食べましょう。

早寝早起きを習慣にして体内時計を整え、休息を十分にとって、適度な運動を心がけ、体のリズムと食のバランスに注意しましょう。

SPONSORED LINK




ベルメゾンネット



DNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪

The following two tabs change content below.
【「和漢膳料理研究家」女子栄養大学にて食生活指導士・漢方養生士・中医薬膳士・防災士・ペット食育士】 生涯学習コーディネーターとして、学校支援地域本部事業や成人の学習支援に参加し、生涯学習の振興発展に寄与することを目的とする自治体に登録し、公共地域の活動に参加しています。講演内容は、子どもの食育・成人の療養食・防災食・動物の「食」について、企業相談や地方講演を行っています。

関連記事

  1. 薬膳食養生“五臓六腑とは”食事を健康に生かす漢方養生法とチェ…

  2. 薬膳のチェックシートで健康確認!漢方の養生法“食養生”を学ぼ…

  3. 体質診断「瘀血(おけつ)」血の巡りが悪い状態で新陳代謝が低下…

  4. 体質診断「血虚(けっきょ)」顔色が悪くめまいを起こし栄養不足…

  5. 不快な症状や変調を改善“陰陽五行”【漢方養生法と薬膳食養生】…

  6. 体質診断「陰虚(いんきょ)タイプ」便秘気味で潤い不足・乾燥肌…

TOMOIKU総合サイト

「TOMOIKU総合サイト」は、自分らしい生き方や働き方、居心地のいいものに触れ、人生をプラスに変えて暮らしをデザインする生活情報サイトです。

子ども目線ではありませんが、同じ内容を社会の問題点として注目し、子どもの未来に関わるあらゆる情報をお届けしています。

http://tomoiku.com/

 

“漢方養生士・中医薬膳師・女子栄養大学食生活指導士”として「薬膳・ローフード・スローフードの健康的な食事」
“LOHASライフスタイリスト”として「ロハスな生活」
“愛玩動物飼養管理士&ペット食育士”
として「犬・猫・うさぎの食事」
“保育士”
として「子供の悩み相談」
“AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)”として、企業コンプライアンス・ライフプラン・金融、保険など6つの専門分野など、企業相談や地方講演と地域の活動を行っています。

ご質問の返答は管理人“TOMOIKU京子”個人の考えが含まれます。TOMOIKU記事にまとめてお答えしています。お問い合わせから気軽に質問してください♪

tomoiku21century-01

一般社団法人 日本共育ライフ協会内
(合)共育生活研究所

tomoiku21
サイトマップで情報を探せます!

  1. 2022.06.24

    7月文月「暮らしの歳時記365日」四季の流れで心と体を整…

  2. 2022.06.01

    【6月・水無月】旬の食材を生かして、胃を休めて夏に耐えら…

  3. 2022.05.31

    6月水無月「暮らしの歳時記365日」四季の流れで心と体を…

  4. 2022.05.26

    夏の養生法|食べておきたい旬のおいしい食材と薬膳ポイント…

  5. 2020.07.19

    納豆の栄養はスゴイ!夜食べるとパワーUP!+αで食材で効…

  6. 2020.07.18

    ホールフードWholeFoodの一物全体食は丁寧な暮らし…

  7. 2020.07.17

    雑穀は昔からの健康法!1食で30品目の栄養を手に入れる方…

  8. 2020.07.16

    「厚揚げ」大豆加工品でおすすめ!厚揚げ・木綿豆腐・絹豆腐…

  9. 2020.07.15

    小豆(あずき)効果は?薬膳「解毒のお薬」10日に1食は小…

  10. 2020.07.14

    大豆・黒豆・枝豆の違い「畑の肉」の栄養効能を適度に取り入…

  1. 2022.05.31

    6月水無月「暮らしの歳時記365日」四季の流れで心と体を…

  2. 2022.05.26

    夏の養生法|食べておきたい旬のおいしい食材と薬膳ポイント…

  3. 2020.07.19

    納豆の栄養はスゴイ!夜食べるとパワーUP!+αで食材で効…

  4. 2020.07.18

    ホールフードWholeFoodの一物全体食は丁寧な暮らし…

  5. 2020.07.17

    雑穀は昔からの健康法!1食で30品目の栄養を手に入れる方…

  6. 2020.07.16

    「厚揚げ」大豆加工品でおすすめ!厚揚げ・木綿豆腐・絹豆腐…

  7. 2020.07.15

    小豆(あずき)効果は?薬膳「解毒のお薬」10日に1食は小…

  8. 2020.07.14

    大豆・黒豆・枝豆の違い「畑の肉」の栄養効能を適度に取り入…

  9. 2020.07.13

    枝豆のスゴイ効果「栄養成分を凝縮させる下ごしらえ」ダイエ…

  10. 2020.07.12

    アーモンド・ナッツ類のメリットとコツ!1日食べる量は何粒…

  1. 2020.06.06

    【梅の効果】食中毒やピロリ菌の予防!2週間後に飲む梅酒と…

  2. 2020.06.05

    生活習慣病予防薬膳レシピ【ホタテの炊き込みごはん】帆立効…

  3. 2020.05.29

    腸内環境を改善して免疫力アップダイエットのポイント3つ【…

  4. 2020.05.17

    トウモロコシの皮・ヒゲは捨てない!利水作用「とうもろこし…

  5. 2020.05.17

    デトックス・免疫力UP・腸内環境を整えるメニューづくり3…

  6. 2020.05.13

    たんぱく質食材をマリネにする効果「豆と魚介マリネ料理」薬…

  7. 2020.05.12

    夏の養生法|注意すべき生活と食養生~食べたい食材と夏の薬…

  8. 2020.05.11

    ぬかづけの19倍の乳酸菌「水キムチ」効果!とぎ汁不要の安…

  9. 2020.05.10

    酵素が豊富なラディッシュ(二十日大根)効果!顆粒だしを使…

  10. 2020.05.07

    香辛料の山椒(サンショウ)と花椒(ホアジャオ)の違い・効…

ベルメゾンネット