【春菊】香り成分は胃腸の働きを促進!油で栄養効果アップ




春菊(しゅんぎく)の濃い緑色と独特な香り成分には薬効がある:旬は11月~3月

冬が旬の野菜「春菊」は、春に黄色い花が咲くことから春菊という名がつきました。春菊の花

一年中売られていますが、茎や葉がやわらかくて香りが高いのは秋から冬にかけてです。

日本には、室町時代に渡来したと言われ、江戸時代から栽培が始まり、「菊菜-キクナ」と言う地域もあります。

子供の頃には苦手だった春菊が、大人になって春菊独特の苦味がクセになる方が多いのではないでしょうか。

すき焼きには欠かせない春菊ですが、炒めたりしてもとても美味しいです(*^^*)

栄養の高い緑黄色野菜で、カロテンの含有量はほうれん草以上あって、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、鉄なども豊富です。

カロテンは抵抗力をつけて風邪などの感染症を予防して、ミネラル類は貧血、骨粗鬆症の予防などに効果があるなど、嬉しい効果が多くあります。

春菊の栄養

春菊の薬膳的な効能は効率的に食べよう!

春菊の特徴は、独特な香りですね。

科学的にもα-ペネン、ペリルアルデヒドなどの特有の香り成分からなり、胃腸の働きを活性化して、食欲増進・胃もたれ解消・痰を除く作用などがあることが明らかになっています。

薬膳的解釈

[五味-甘辛味・五性-平性・帰経-肝肺

  • 五味-甘辛味
    甘味:緊張を緩めたり、味を中和する作用
    辛味:滞っているものを発散し、気血を巡らせる
  • 五性-平性
    温めも冷やしもしない
  • 帰経-肝肺
    :気機を調節し蔵血する
    :呼吸・宣発と粛降・水のめぐりを司る

 

香りと共に特徴があるのは濃い緑色で、クロロフィル(葉緑素)で、余分な死亡の分解を促進し、コレステロール値を下げる働きがあります。

その他の、ビタミンB群やビタミンC、β-カロテン、カリウム、食物繊維などの豊富な栄養素を含有していることで、様々な効果があるのです。

春菊の食材効果

すき焼き

  • 心の機能を安定させる
  • 胃腸の働きを整える
  • 咳を止めて痰を除く
  • 大小便の排泄を促す
  • 風邪の予防
  • 貧血の予防
  • 動脈硬化の予防
  • 高血圧の予防
  • ガンの予防
  • 骨粗鬆症の予防
  • 美肌作り
  • アイチエイジング効果 など



食材:春菊-効率的な調理方法

独特な香りをもる春菊ですがアクが少ないので、おひたしや鍋物はもちろん生でも食べられます。

抗酸化力を持つβ-カロテンは体内でビタミンAに変わります。

油やたんぱく質とともに食べることで、吸収率が高まります。

ごま油やオリーブオイルをつかったり、疲労回復に最適な「ビタミンB1」がたっぷりと含まれていている豚バラ肉などの炒め物などで、効率的でおいしいおかずの一品ができます。

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【「和漢膳料理研究家」女子栄養大学にて食生活指導士・漢方養生士・中医薬膳士・防災士・ペット食育士】 生涯学習コーディネーターとして、学校支援地域本部事業や成人の学習支援に参加し、生涯学習の振興発展に寄与することを目的とする自治体に登録し、公共地域の活動に参加しています。講演内容は、子どもの食育・成人の療養食・防災食・動物の「食」について、企業相談や地方講演を行っています。

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